「直帰率」とは何ですか?
■そもそも直帰とは?
直帰とは1ページだけ見てサイトから出て行ってしまった訪問のことを言います。これだけ見るとシンプルに思いますが、1ページしか見ていないのに直帰にならなかったり、出て行ってしまったのに直帰にならない場合がありますので注意をしてください。
■イベントが発生すると直帰にならない
イベントとはPDFのダウンロードや外部へのリンククリックを計測する時に設定するもので(詳しくは「イベント」とは何ですか?をご覧ください)、これが計測されてしまうと直帰にはなりません。つまり1ページしか見ていないのにそのページでPDFのダウンロードが計測されると直帰ではなくなってしまうのです。ダウンロードや外部リンクに関しては意図的に設定するものなので気づきやすくなりますが、以下のページのような設定をしている場合は気づかないことが多いです。
スクロールしたかしないかによってGoogleアナリティクスで直帰率を調べる方法 | 海外SEO情報ブログ
ここに書かれているようにスクロール量をイベントで計測するようにするとほぼ直帰がなくなりますが、イベントで計測しているということを忘れがちなので気を付けないといけないですね。
■直帰の定義を変えると混乱する
Google Analyticsで本当の直帰率を計測する方法 | 海外SEO情報ブログ
こちらは時間によって直帰になるかならないかを判断しています。リスティング広告のランディングページのように縦長のページの場合には有効な手法ですが計測方法を変えただけで直帰が激減します。定期レポートを出している時は説明が難しいので要注意です。
カスタマイズする際の心構えを書いていますのでこちらもご覧ください。
Google アナリティクスのカスタマイズもいいけど数値の定義が変わる場合は要注意というかあまりおススメできないかも ≫ 運営堂
■イベントが発生しても直帰にする設定もある
GA フォーラム | Googleアナリティクスの情報サイト | Google アナリティクスのイベント変数にノン インタラクション機能が追加
にあるようにopt_noninteractionの部分にtrueを入れればOKです。ちょっと難しいかも知れませんがイベントを計測する時は気にしておいてください。
■サイトから出ていくの定義も知っておく
これも誤解が生じがちです。
まずブラウザを閉じただけでは出て行ったことにはなりませんし、戻るボタンを押しても出て行ったことにはなりません。詳しくは「セッション(数)」とは何ですか?」で説明しますが30分以内に戻ってくればブラウザを閉じても戻るボタンを押しても計測が続きますので他のページを見れば直帰ではなくなります。
このように直帰について考える時はイベントを計測しているかどうか、出ていくとはどういう意味なのか、を考えておくようにしましょう。