トゥギャッチで日西さんのタイツ記事を読んだら「デニール」という単位が気になったので調べてみてた。
デニールと聞いてロバート・デニールというおやじギャグしか浮かびませんでした。大変申し訳ございません。
さて、【徹底検証】どのデニールのタイツが一番細く見えるのか!? 13種類を履き比べてみた – トゥギャッチを読んだのですが、書かれている内容よりも「デニール」という初見の単位が気になったのでございます。理系の悲しい性といいましょうか、ただの単位フェチといいましょうか、そんなことはどうでもいいのですが、数値や単位が出てこればその定義を明確にしておくのがアナリストの基本であります。
話しはそれますが、最近話題になっているSimilarWebさんは良いツールではあると思うんですが、その数値の根拠がよく分からないので私はトレンドを見る程度にしか使っておりません。お客さんには聞かれるまではツールのことすら話しません。
話しは戻ってデニール。
ググれば簡単に答えが出てきました。
デニール(denier, 記号:D)は、線密度、繊度、糸・繊維の太さの単位である。
「太さ」は長さの次元であるので、メートルを用いて表記するのが標準的である。しかし、糸は非常に細くかつ柔かいので、計測が困難である。そこで、一定の長さの質量によって太さを表すということが行われる。すなわち、糸の材質を決めれば密度(=質量/(長さ×断面積))は一定であるので、長さを一定にすれば断面積の違いだけが残るということである。
1デニールは、9000メートルの糸の質量をグラム単位で表したものである。絹などの生糸やレーヨン、ナイロンなど合成繊維の太さを表すのに用いられる。単位の名称は、フランス語の貨幣denierに由来する。
なるほど。太さの単位、非SI単位なのか。ここはちょっと気になる。
糸の太さのを測ることができたとしてもちょっと面倒でしょうし、現場ではあんまり意味がないですよね。この考え方は紙の厚さを重さで示すのと同じ考え方です。
紙の厚さ(重さ)について 富士ゼロックス
太さなので数値が大きくなれば当然太くなって色も濃くなる。確かに日西さんの記事中でも数値が大きくなるにつれて色が濃くなっております。
で、80デニールとなると9000mで80g。
めでたし、めでたし・・・と思ってさらにググっているとこんな記事。
ストッキングとタイツの境界線は、何デニール? – Excite Bit コネタ(1/2)
既に同じネタで同じおやじギャグが使われていたという衝撃。タイトルも興味をそそられます。しかし2006年か・・・。
気を取り直して読み進めると気になる記述が。
「繊度表示を国際整合性の観点から、ISO(国際標準化機構)規格に合わせるという、日本化学繊維協会の方針に基づき、1999年より『デシテックス』表示に切り替えることになりました」
やはり国際的な規格に合わせる動きがあった!非SI単位ってやはり世界的には通用しないイメージがあるので気になっていたんですよね。
またまたググって出てきたのがこれ。
糸の太さ(繊維径)の単位(1)(長繊維の場合 恒長式番手)デシテックスdtex・デニールd | 平ゴム、ゴムひも(紐)、丸ゴム、オリジナル腕章製造販売は気谷
デシテックスは、10,000メートルの糸の質量をグラム単位で表したものです。。単位の名称(tex)は、英語のtextile(織物、布)に由来します。
10,000mで、重量が、Nグラムの場合、太さはNデシテックス(dtex)となります。
(例えば、10,000メートルで、167グラムの糸の場合、太さは、167デシテックスとなります。)
したがって、dtex = (10,000 ÷ 9,000) x d
9,000mが10,000mになっただけです。約1.11倍すればOKです。
20デニールなら22.2デシテックス。
じゃあデシテックス単位にすればイイじゃないかと思っても、今までの数値を換算すれば中途半端だし、デシテックスに合わせると今までの履き心地と変わってしまうでしょうから、そう簡単には商品の表示は変わらないでしょうね。
これで、めでたし、めでたし・・・ではなくてですね、先ほどの記事にストッキングとタイツの違いという記述が。
ところで、そもそも「ストッキング」と「タイツ」の違いは、自分などは単純に「厚さの違い」と認識してるのだけど、実際にはどうなんでしょう?
「当社では、デニール数でタイツとストッキングに区分しております。7〜19デニールはストッキング、20〜39デニールはオペイクタイツ、40デニール以上をタイツとしています」
厚さ(太さ)の違いなのか。出世魚みたいなもんだな。
線引きがあいまいなのでさらに調べてみました。
ストッキングとタイツはここが違う!デニールの基礎知識 | nanapi [ナナピ]
30デニール以上のものは「タイツ」といい、30デニール未満のものは「ストッキング」と呼び分けています。
お、違っている。さっきのは当社といってるので業界的に明確な線引きがないのでしょうか。
もうちょっと調べる。
ストッキングのわからないこと何でもお答えしますコーナー
最近は30デニールクラスのストッキングとタイツの中間の製品が売られています。 でも単純にデニールだけでは区別できません。 なぜなら70デニールのストッキングと40デニールのタイツとでは、タイツの方が厚いからです。 基本的には糸の構造が違うのですが、難しいことは別にして、メーカーは、 ストッキングはできるだけ透明感を出すように、タイツは均一に不透明感を出すように苦労しています。
用途的な考え方から見ると、ストッキングは素足をベースにした脚のファンデーション、 タイツは洋服とのコーディネートアイテムともいえるでしょう。
用途の問題なのか?
こういった明確に定義されてないものってモヤッとするので困るんですよね~(どこでだ)。日西さんの画像を見ると素足ベースに見えるような気もするし。
というわけで単位を調べていたら、ストッキングとタイツの違いが分からずにモヤモヤした。ということでした。
まとめ
- デニールは繊維の太さを表す単位で、9,000メートルの糸の質量をグラム単位で表したもの
- ISO規格に合わせたデシテックスという単位があり、10,000メートルの糸の質量をグラム単位で表したもの
- ストキングとタイツの違いはデニールの違いのようですが明確な定義はない
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