「新世代ビジネス、知っておきたい四賢人版マーケティングの心得」を読んだ
文藝春秋
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元マイクロソフト(日本)の社長の成毛眞さんが4人の方とマーケティングについて対談する本です。成毛さんよりも対談した中の一人の松村劭の著書が好きなので買ったんですけどね。
■2004年の本だけど今読んでも新しい
8年前の本ですが今読んでも新しく感じることがたくさんあります。
日本の企業って○○なんですよね、といったところは今でもそうだし、外資と比較すると○○ですよね、といったところも今と同じです(笑)
日本企業というか構造自体が変わらないのかどうのかは分かりませんが、なんだかちょっとさみしいですよね。
■日本とアメリカの違いで面白かったこと
この作戦を実行しろ!という場合
・アメリカ
指揮官:これとこれをこれだけやるからやれ
将校など:いや、これをやるにはこれはいりません、これがもっと必要です
指揮官:よし、分かった!
といった感じで取引というかリソースの配分がある。
やる方も自分の要望を言っているので行動に責任があるしやりがいがあるんですね。
・日本の場合
指揮官:これしかないからこれでやれ
将校など:はい、分かりました
といった感じで限られたものでやらないといけない。
やる方は仕方なくやるので言い訳し放題。
この差って大きいですよね。
日本企業のすべてがこうだとは言いませんが、こういったことが多いように思います。下が言わないのも問題でしょうけど・・・。
こういった話以外でもマーケティングについて心理学や政治の面から見て対談しているので、堅苦しくなく読めますし身近に感じるのではないかと思います。
コトラーとかの本を読むのが大変だと感じる場合にはこういったものから読んでみるといいですね。
以下目次
0 prologue いまなぜマーケティングなのか~(成毛真)
1 marketing strategy―なぜ、日本のマーケティングは戦略的でないのか~(松村劭×成毛真)
2 product marketing―日本のプロダクト・マーケティングはこのままで大丈夫か~(唐津一×成毛真)
3 marketing psychology―もっとマーケティングに役立つ心理学はないのか~(和田秀樹×成毛真)
4 political marketing―どうして日本の政治家はマーケティングが下手なのか~(安延申×成毛真)