「リスティング広告 プロの思考回路」を読んだ
リスティング広告のプロではないので、プロと言われる方々の思考回路を知りたくて購入しました。読んでみると規模感ややっていることも違いますが、思考の流れが分かるのでとても参考になる本でした。
■こんな時どうする?がわかる
リスティング広告を運用する際に分からないことの多くはAdWordsやヤフリスなどの管理画面・機能の部分と上手くいかない時にどうする?の二つになると思います。
前者はどこかのブログであったりヘルプを見れば何とかなるのですが、上手くいかない時にどうするか?となるとツールの問題ではなくなるので途端に難しくなります。その際にどのように考えるのかが書かれているのでとても参考になりますし、そこから自分なりに工夫もできるようになるのでこれだけでも買いだなと思います。
■事例の条件がとても詳細
- 運用するに至った背景
- サイトの特徴
- 顧客ターゲット
- リスティング広告のゴール
- リスティング広告の月額予算
- リスティング広告の目標CPA
- リスティング広告以外の施策
に条件がまとめられているので、自分で応用する場合も似たようなケースを探せばいいですし、なかったとしても全部読んでいけばポイントで参考になる部分も多くありますので、管理画面を見ながらモヤモヤしていた人間にとっては救世主的な感じすらします。
運用する際に何がどこまでどうなっているのかを把握するのがまず大変なので、ここの条件に合わせてあらかじめ押さえておくべきポイントを決めておくのもいいですね。
■まさに思考の流れが書いてあります
結果的にやることだけ知っても応用が利きませんが、その行動に至るまでの考え方が事細かく書かれていますので、自分の考えの違う点、あっている点、など根本的な理解の部分を修正することができます。
ツールの使い方もなかなか難しいですが、答えがない中で答えを出すための思考回路がどうなっているのかを説明している本って数少ないので、困った時にはヒント代わりにも使えると思います。
■最終的にはお客様のビジネスを考える
何事もここに尽きるんですね。
競合であったり、自社の強みであったり、業界の動向であったり、世間の動きであったり、こういったビジネス全般に関わることの知識がないと思考回路も回らないということです。
思考を回すには今までの知識や経験を組み合わせてつなげていかないといけないので、そのためのベースとなる知識などを持っている前提になります。ない場合は調べる。そして考えるといった感じです。
リスティング広告だけでなくアクセス解析にもその他にも応用できる思考の流れが書かれていますので、こういった仕事に関わっている人に読んでいただきたい一冊です。
アスキー・メディアワークス
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