アクセス解析イニシアチブの「リード獲得系サイトにおける目標設定とKPI 」セミナーに行ってきました。
12/14に行われたウェブアナリスト養成講座 第13回 リード獲得系サイトにおける目標設定とKPIに行ってきました。愛知県は製造業が多いですし、そうでなくても企業サイトを運営することが多いことと、自分自身がBtoBサイトを運営している時に悩むことがあったので、参考になることがないかと思って参加しました(講師の遠藤さんとはネットだけの知り合いだったので、実際にお会いしたいこともありましたし)。
■アクセス解析だけで分かることは僅か
アクセス解析というかWebサイトでできることって限られています。リード獲得から受注までを考えると、メール営業や名刺営業や展示会など獲得したリードなどと連携する必要がありますし、その後の実際の営業マンの動きとも連携する必要があります。さらには、その案件の状況も継続的に把握する必要があります。ですので、ここだけを見てしまうと全体のバランスが取れなくなってしまいます。
私も悩むのはまさにこの部分です。Webサイトはそこそこ上手くいっているように思えても会社全体で見た時にどうなのか?が分からない時がありますし、分かったとしてもWeb経由の案件の受注率が良くないなどの結果が出る時があります。その時の守備範囲をどうするかということです。
そのときに取る行動は2つ。
Webだけに割り切って対応する、会社全体に関わる。です。その間はありません。やるなら徹底的に、できないならできるところでベストを尽くす。ということですね。これを自分の中とクライアントの間で決めておかないと評価もされないし、モヤモヤしながら仕事をしないといけないくなります。ここが分かっただけでもかなりスッキリでした。
■全員が共有できる視覚化されたものが必要(全体俯瞰マップ)
Webだけ、全体、のどちらを見るにしても関わる人たちで共有できるものが必要ということです。
こういったものを作る時って細々とした部分まで作ってしまいがちなんですが、そこは全く反対でシンプルにスパッとわかるものが良いということでした。
確かに細かいと理解するまでに時間がかかりますし、何かあった時にすぐに直さないといけません。そうするとそれを管理するのが仕事になってしまって、肝心のアクションにまったくつながらないことになってしまいます。自分は手を動かしているので仕事をした気になるんですが、それは完全なる自己満足ってことですね。
ただ、シンプルであれば良いというわけではなくて部門ごとの役割分担を入れたりするなどの工夫は必要です。
この全体俯瞰マップって細かいところまで分かっていて、それを作りこんだ後に余分なものを可能な限り削ったものだと思うので、見た目はシンプルでも相当な知識と経験と時間が必要ですね。
■サマリーレポートもシンプルに
ここでは因数分解式とコンバージョン形式の2パターンを紹介していただきました。その二つに共通していたので1枚で完結しているということと、数字が必要最低限しかないということでした。
アクセスレポートを作り慣れているとどうしても参照元がどうだとか、コンバージョンしたキーワードがどうだとか細かい部分をほじくりたくなりますが、そんなものはWebに関わる人か自分が知っていればいいだけで、全員がかかわる資料はコンバージョン数や参照元後のアクセス数などのKPIの動きが分かればいいんですよね。
何をKPIにするかという話ですが、全体俯瞰マップの流れに出てくるものということです。KPIってチェックポイントなので実際の動きに連動して考えれば自然と出てくるものです。
■あとは実践的な内容
ケーススタディと具体的な動きについてのお話でした。ここでもやっぱり全体の動きが分かるものが1枚にまとめられていましたので、やはり「シンプルに全体を俯瞰する」ということは大切なんですね。
見た目がシンプルでも考えられているのでこれはスゴイな・・・。と思いながら聞いておりました。
ゴリゴリの解析系の話もいいですが、こういったビジネスに直結する話も聞きたかったので、とても参考になることばかりでした。
遠藤さんありがとうございました~。