「すべてはサッカーを向上させるために」 、という記事から改めて思うこと。
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この記事は昼ごはんにラーメンを食べながら読んだのですが、一人でウンウンうなずきながら読んでいました。世界で活躍するコンディショニングコーチが語るフィジカル&コンディショニングトレーニングの記事でありながら、技術的なことはあまり書いておらず基本的な考えについて書かれていましたので、アクセス解析に置き換えながら感想を。
■サッカーの中に戻しただけ
「この10年間でわたしが中心としてやってきたのは、コンディショニングトレーニングとフィジカルトレーニングを、サッカーというものの中に戻す作業だった。今まで技術、戦術というものは、サッカーのトレーニングの中に取り入れられてきたのに、フィジカルトレーニングだけ、サッカーとは別のものとしてトレーニングされてきた。それをサッカーの中に戻しただけだ。
聞いてみれば当たり前のことのように感じます。
サッカーで勝利するためにトレーニングをしているのにいつの間にかトレーニングだけが独立してしまって、体をいじくり回すことようなことになっていたのでしょうか。自分が部活(バスケ)をやっていたころも確かにバスケのことを考えずに、筋肉を鍛えることだけを考えていたように思います。基礎体力がないころはこれでいいでしょうが、最終的にはバスケに役立たない筋肉をつけても仕方がないですよね。
何のために何をしているのかをイメージしておけば、いざその場になった時に自然と体が反応します。やはり日頃からゴールを意識し続けることが成果を出す方法なんでしょう。
■サッカー用語を駆使して説明するべきだろう
サッカーという世界の中には、コンディショニングというものがある。コンディショニングを専門としている人間は、『運動生理学』という難しい用語を駆使して、選手に話しているが、本来ならこの人がサッカーの世界に来たわけだから、サッカー用語を駆使して説明するべきだろう。サッカーの世界で運動生理学の用語を駆使するのではなくて、サッカーに近い、サッカーに基づいた話をするべきだ。それをしない限り、2つはセパレートされたままになる」
これももっともですね。
難しい専門用語を使っても相手には伝わらずに逆に拒否されてしまうこともあるかも知れません。「すべてはサッカーを向上させるために」という考えからすれば自然と導かれる結論です。
Web関連は専門用語が多いのですが、我々はそれを駆使して説明するのではなくて相手に分かりやすい言葉にしてあげないといけませんよね。「それをしない限り、我々とクライアントはセパレートされたままになる」のでしょう。よく言われるのがお金で言いかえるという方法もあるでしょうし、セッション数をアクセス数と言い換えて伝えてもいいと思います。相手が分かりやすくて誤解されない言葉を選んでいかないといけませんね。
■サッカーには『守備』と『攻撃』、『守備から攻撃』、『攻撃から守備』という4つの場面がある
サッカーには『守備』と『攻撃』、『守備から攻撃』、『攻撃から守備』という4つの場面がある。その中で重要になってくるのが、いかにアクションを起こすのかということと、そのアクションの質を高めないといけないということだ。
Webサイトにも集客、接客、成約、再訪(言い方は他にもありますが)の4つの場面があります。それがこの順番ではなくて複雑に絡み合っているということが分かれば、やるべきことが分かりますよね。アトリビューションもそう考えていけばシンプルにとらえられると思います。やはり大きいところから小さいところに落とし込んでいくと見落としが減ってきます。
■コンディショニングもサッカーのトレーニングの一部
コンディショニングトレーニングの原則という面では、サッカーのレベルを上げるためには、レベルの上がったアクションを高頻度でやって、それを持続させないといけない。クオリティーの部分と量の部分をサッカーの中で同時にトレーニングすることが、大原則だ。今まで運動生理学の用語で語られてきたものを、サッカーの用語で話していく。
日頃の施策を日常の業務と自然とこなせるようにしないといけないということですね。レベルが上がれば上がるほどきつくなっていけばそのwebサイトの成長は止まってしまいます。作業の効率化・平準化をして量をこなしながら新しいものを取り込んで質を上げていかないといけません。スピードを意識しすぎてクライアントがついて来れなくなっても意味がなくて、ちょっとだけ早いスピードで進んでいくことが求められているわけですね。どんどん新しいサービスがリリースされますが、我々はそれについていっても、クライアントを無理矢理巻き込む必要はないです。
■すべては○○のために
こう書くと人生観や仕事観になってきてしまいますが、先日のa2iのセミナーでもあったようにビジョンドリブンなんだと思います。自分が、クライアントが、お客様がどんなことを考えているのかをイメージして、それを実現するためにはどうするのか?それを考え続けたいと思います。
アクセス解析に行き詰ったら自分の好きな分野に逃避(?)してみるといい刺激があるかも知れませんね。