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「マンガでわかるWebマーケティング」を読んだ

Web業界にいる方であれば多くの方がご存知のWebマーケッター瞳の書籍版です。マンガではないのでご注意を。

感想としては「とにかく読みやすい、分かりやすい」ということに尽きます。マーケティングにしろWebにしろとにかく難しいことが書かれていることが多いんですが、学生にも読んでほしいという著者の気持ちが表れていて、気軽にスッと読めますし何度でも繰り返して読むこともできます。デザイナーの人も、プログラマーの人も、Webに関わる人(それ以外でも)は必読ですね。

■小さい会社でこのまま当てはまることは少ないかも知れませんが、考え方を

Web制作会社の営業担当や企画担当が瞳の役割を担っているケースってかなり多いと思いますので、この本に書かれているような規模の案件に巡り会わないことがあると思います。そうなると、こんなのうちじゃ参考にならないよ、って考えがちですが、ベースになる考え方は予算の大小によらず同じなので、考え方の部分をしっかり読んでみるといいと思います。そうすれば、必ずいくつかは真似をすることができるものがあるはずです。

あとは、何度か繰り返しやっているうちに、自分たちにスタイルに合った進め方が分かってくるはずですし、実績を積み重ねて大きな案件を受注した時もあわてずに対応ができるはずです。

■目標の設定とどうやって達成するか

この部分ってなかなか曖昧で決まらないことが多いこともあると思いますが、やはり決めておかないと基準がないので何をするにしても進まないですし、お金も無駄になってしまいます。まずは正しい目標(KPI)を設定することと、達成するためのステップを考えることが大切です。しかし、瞳のケースでもそうですが、コンサル(制作会社など)がこうしましょう!といってそのまますんなり通ることはあまりありません。クライアントの意識・知識などによって臨機応変に考えていくことで、一歩ずつ目標に近づいていくんだと思います。

そのあたりについても詳しく書かれているので、自分の周りで起きていることと重ね合わせながら読んでいくことをおススメします。問題が出てきているのは進んでいる証拠、だということが分かると思います。

■視野を広げてくれる本

私の場合はアクセス解析を担当することが多いのですが、やはりそこにフォーカスしてしまうと重箱の隅を楊枝でつつく様な細かいことに集中してしまいがちです。そして目標を見失って時間ばかりかかった上に改善提案ができないというバカバカしいことになってしまうことがあります。時には深堀することも大切ではありますが、やはり常に全体を意識して最小の労力で最大の成果を上げることを考えておかないと、いるものいらないものの判断ができなくなってしまいます。時には気分転換でこういった視野を広げてくれる本を読んでおきたいですね。狭くしたい時は専門的な本で。

日頃細かいことばかりやっているので、頭の中がスカッとした本でした!

マンガでわかるWebマーケティング ―Webマーケッター瞳の挑戦!―
村上 佳代
インプレスジャパン
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