今になって読んでも新しい「アクセス解析がダメな7つの理由」
アクセス解析もそこそこ年月が経ってきていて、過去の記事を読んでみると色あせていないものが結構あります。Web解析HACKSを改めて読んだに書いたWeb解析HACKSもそうですし、小川さんの書かれた(翻訳された)「アクセス解析がダメな7つの理由」も今読んでもドキッとさせられます。
■今も同じことばかり
アクセス解析がダメな7つの理由(前半) – リアルアクセス解析
アクセス解析がダメな7つの理由(後半) – リアルアクセス解析
からアクセス解析がダメな理由をピックアップ。
1.ログは「行動」を教えてくれるが、「行動を起こしている人」については教えてくれない
2.「アクセス解析(あるいはウェブ解析)」は「アクセス(ウェブ)」の比重が高く、「解析」の比重が少ない
3.ツールはサイトを理解してくれない
4.ツールはビジネスを理解してくれない
5.サイトの本当の売上を教えてくれない
6.アクセス解析ツールはサイトだけしか見ていない
7.アクセス解析ツールは(連携のため)もっと公開する必要がある
う~ん、これは耳が痛いというか胃が痛いというか、そのものズバリですね。自分が解析するときもこれをやらないようにしようと思いつつも、やってしまうことばかりなので、何度読んでも何度見ても新たな気づきがあります(いつもこう言ってる気がする・・・)。同じものでも半日経てば違って見えるので、気づきを得るのは大切なんですが、同じ場所をグルグまわっててはダメですね。
■ツールとか分析ってものに頼るからかも
数字が出ちゃったり、それっぽいコメントをすると全てが分かったような気になりますが、そんなものはごく一部だし、分かってないことの方が多いんじゃないかと思います。そうじゃなくてもっともっと根本の部分の考えていかないと、本当の答えってのは出てきませんよね。ツールがこう言ってます、だからこうしましょうでは鉛筆を転がすのと大差ありません。お客様とその先のエンドユーザーが何を求めていて、それを満たすためのヒントが見つかるだけものだと思っておかないと、とんでもない勘違いをしてしまいそうです。
■数字だとか目標管理じゃなくて気合が足りんだけ!?
数字はあくまで数字。それに従う必要もなければ信じる必要もありません。そこばかりに目が行ってしまうと、頭でっかちになってしまって行動するのが面倒になってきます。こうするとこうなるから、こうしておこうとか、やってみなければ分からないことなのに分かったようになっちゃうんですよね。
そんなことよりも、行動あるのみで「兵は拙速尊ぶ」の言葉通りどんどん行動した人の勝ちじゃないかと思います。アクセス解析がダメなんじゃなくて行動まで持って行くことができていない提案をする側の問題なんでしょう。現象の報告や改善提案だけじゃないモチベーションも上がるような内容にしていかないといけないですね。動いてくれない、なんて言っていても仕方がないし、動かせていない自分の責任だと思ってバリバリとやるのみです!
※後半の方の記事のコメントに衣袋さんと小川さんの出会いがあったのが驚き。