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統計数字を疑うを読んだ

統計数字を疑うことが知りたいのではなくて、著者の門倉さんが統計関連の本を出されていたので読んでみようと思った本です。マーケットトレンドで毎週木曜にお話をされるのですが、統計のお話などはされていないですし、こんな本も出されていましたのでどんな人なのかな~と。

■基本的には統計でウソをつく方法と同じ

数字を使ったトリックみたいなものやどこを注意して読むべきかについて書かれていて、特に疑い方に関しては細かく書かれています。前にも書きましたがいざ数字を出されると何故か受け入れてしまうので、疑うというか注意して見ないといけないですよね。

■第五章のGDPと地下経済の話がメインかも!?

GDPに現れない地下経済(違法賭博とか脱税)を第五章で論じています。こんな経済圏があるとはなんとなくわかっていても、その経済規模や地上経済(?)に与える影響が詳しく書かれていると、改めてその大きさに驚いてしまいます。本のタイトルとは全く関係ないですがかなり興味深い部分です。

■アクセス解析にも地下経済が

アクセス解析ってweb上で起きたことしかわからないですし、計測していないものは当然わかりません。にもかかわらずこれが全てです、みたいなデータの出し方や話し方をしちゃうのはまずいですよね。可能な限り測定はしますが、わからない部分がたくさんあって、しかもリアルな世界とつなげることが難しいことも事実です。

自分が出しているデータをこういった本に書かれている視点から疑ってみると、違った切り口の内容になるかも知れませんね。

統計数字を疑う なぜ実感とズレるのか? (光文社新書)
門倉 貴史
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