Web解析HACKSを改めて読んだ
アクセス解析に興味を持ち始めたころに読んだ本です。その頃はさっぱり訳が分からなくてお経の本にしか見えなかったんですが、今になって読んでみると基本的な解析の考え方が書かれていて、とても役に立つ本でした。
■こんな感じの構成
1章 Web計測の基礎
解析や分析ではなくて「計測」のことが書かれています。計測ですのでデータをグラフや表にしてレポート化する作業のことです。それ以降のアクションにつながるようにするのが解析になってきます。計測を成功させるための人員配置など実際に行動する前のことについて書かれているので、これから始める方や、すでに始めていてもうまくいっていない方にはおススメの章です。
2章 導入とセットアップ
主にデータの取得について書かれています。解析ツールを使う際は、出てきている数字に根拠を知っておいた方がいいので、この章を読んでおくとそのあたりがわかると思います。ツールが出した数字をそのまま鵜呑みにするほど怖いものはないですから。
3章 オンラインマーケティングの計測
バナー広告の測定、検索連動型広告の測定などオンライン上で起こる行動の計測について書かれています。今では常識の内容ですがやったことがない測定は、いざ測定するとなると難しいものなので一通り押さえておくといいですね。
4章 Webサイトのユーザビリティ計測
サイト上のクリック計測、滞在時間などが書かれています。最終ページの扱いなど滞在時間に関する注意事項がさらっと書かれているので、くまなく読んでおくといいと思います。
5章 技術データ、人口統計データ
接続タイプ、画面解像度データの使い方などが書かれています。あまり使うことのないデータかも知れませんが、こういったことにも使える!という知識だけは持っておいて損はないと思います。
6章 Web計測とオンラインショップモデル
章の名前の通りオンライショップの計測です。ECサイトの分析をやったことがない方は読んでおくといいですね。通常の分析に加えてどこを見たらいいのかが分かります。
7章 レポートとKPI
実は一番最初に読んでおきたい章です。これが基準になってデータを見ていくのでいろんなパターンのサイトでのKPIを頭に入れておくことで、計測すべきものもはっきりしますし、分析もしやすくなりますし、クライアントとも話しやすくなります。
書かれている文章は難しいですが、内容は細かく丁寧に書かれていますので、アクセス解析を始める方は読んでおきたい本です。やっぱり過去に読んだ本は読み返してみるといろんな気づきがありますね。
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