技術の進化が学習効果を高めることはできるのだろうか・・・
豊橋技術科学大学とセブンシーズ・テックワークス、スマートフォンによる講義支援アプリの共同開発に合意
豊橋技科大はSSTWと協力し、スマートフォンを利用した新しい講義スタイルを創出することで、講義中に学生の理解度をリアルタイムに把握することが出来るようになります。更にはその理解度に合わせた講義後のフォローアップコンテンツをスマートフォンを通じて提供することで、学生が理解できるまで繰り返し学習をする環境を提供することができます。これは、豊橋技科大の基本理念のひとつでもある「らせん型教育」を推進していく具体的なツールとして、先進的なスマートフォンを活用することによりを学生の学習効率を高めていくものです。
■ITを使うのは便利です
こういったMoodleやスマートフォンなどの技術を活用した授業って増えていくんでしょうね。確かにITを使うと授業の資料の管理や課題の管理などが教員、学生の双方にとって楽になりますので勉強に集中できる時間が増えると思います。私も愛知大学でMoodleを使っていますが、課題の締切の管理や講義資料のバックナンバーを置く場所としてはかなり便利ですし、自宅からでも作業ができるのが一番のメリットです。その場ですぐに直せるのはかなり助かります。
■それ以上に感じるのは気持ち
しかし、それ以上の感じるのは「やる気」というか「熱意」の部分です。教員側の教えたいという気持ちと学生側の学びたいという気持ちが希薄になっていっている感じがしているからです。学生は半ば義務教育的に大学に入って目標は就職なので授業は単位をとれればいいと考えている気がしていますし、教員はそんな学生がいるであろう前提なので、どうせ聞いていないんじゃないか?と考えているような気もします(私もそう思うときがあります)。もちろん全てそうだというわけではありませんし、実際に熱意を持ってる教員・学生も多いのだと思います。
■教える、学ぶということはどういうことなのか
そういったところの話抜きで技術ばかり進んでしまっても意味がないのでは?
もっと根本に目を向けつつ技術を活用しないといけないのでは?
教えるということはどういうことなのか?
単純に面白いだけではなくて、その学問について知りたくなるようにするにはどうすればいいのか?
学生から積極的に質問が出てくるようにするにはどうすればいいのか?
このようなことを考えることが多くなっています。
やはりせっかくお互いの時間を使うわけなので、意義のあるものにしたいと思いますし、たった半年で14回程度の授業でも学生が何かをつかんでくれるような内容にしたいと思うわけです。私がIT系の情報を集めているのでこういった記事ばかり目につくのかもしれませんが、根本的な部分の話題ってあまり出てきませんよね。やる気があってこその技術だと思いますので、その部分の話題も取り上げてほしいな~と思います。
■やっぱり試行錯誤なんですが
答えはすぐに出るものでもないですし、明確な答えもないので、自分自身が考えてそれを実行して改善していくしかないですよね。大学だから、この授業はこれをやらないといけないから、と考えすぎずに「教える」ということをもっと突き詰めていこうと思います。
日々勉強、日々改善だな~。