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サッカースカウティングレポートを読んだ

スカウティングという言葉は以前からよく聞いていましたが、主にアメフトで知っていたのでサッカーはどんなもんなのかな~と思って読んでみました。

■やっぱり目的は「選手たちを堂々とピッチに送り出すこと」

勝つためのデータを出すことではないですよね。
どんだけデータがあっても、相手が強いことばかりをレポートしてしまっては選手は委縮してしまうでしょうし、実際に試合に出てくる選手のことが書かれていなければ何の意味もないでしょう。だからやっぱりデータは現実に即したものであって、指揮官や選手が自信を持って戦えるものじゃないといけないですよね。この前も書きましたが、分析屋の視点で作っても意味がないです。

■分析の流れは大きいものから小さいものへ

これも当然といえば当然。
概要をつかんでから個々の特徴などをつかんでいきます。P.115からのスカウティング分析ポイントに詳しく書かれていますのでそちらをご覧ください。これを知っておくと実際のサッカー観戦でも楽しめそうです。

■継続と定点観測

たまにちょこちょこやってもあまり効果はなくて、同じ選手やチームを継続的に見ることによってその変化が分かります。今まではこうだったになんだか違うとか、この選手はクラブではこうだけと代表だとこうだ、とかです。情報収集の基本は定点観測による変化の把握なのでこれもわかりやすいですね。

人の動きを数値化してそこから何らかの意味を見出すとそれを押しつけたくなりますが、実際に動くのはコンピュータではなくて選手です。人間ですから当然感情もありますし、コンディションの良しあしもあります。もっているデータのうちの1/100のしか使わなかったとしても、選手が気持よく動けて試合に勝てればいいわけですので、データは主役にはなれない思って動いてみるといいのかもしれません。

やっぱり気合の入った独りよがりの分析レポートはゴミだ。

サッカースカウティングレポート 超一流の分析
小野 剛
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