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キーポート・ソリューションズさんにお邪魔してSiteTracker(サイトトラッカー)9のデモを見せてもらいました

アクセス解析イニシアチブのツール分科会でSiteTracker(サイトトラッカー)の時に参加できませんでしたので、会社の方にセミナーの予定などがないかを問い合わせてみたところ、お伺いすればデモをしていただけるとのことでしたので行ってまいりました。

■何でもできる!

分科会に参加された方に「何でもできる」とお聞きしたんですが本当にそうでした。

  • 操作権限を細かく割り振れる
  • 解析の設定をしたプロファイルを複数持てる
  • 指標を自分で作ることができる
  • ログ型なのでさかのぼって再分析できる
  • フィルタをかけたデータをcsvなどでエクスポートできる
  • シナリオ分析ができる
  • ユニークユーザー単位で分析ができる

などなどこちらが「これできますか?」と聞くと100%即答(笑)。
特にユニークユーザはIP+ユーザーエージェント、cookie、会員IDなど様々な単位で設定することができるので、通販サイトの分析にはかなり強力なツールだと思います。○回目の訪問で会員登録してもらって、○回目に購入してもらって、リピートは○日後などのように見ることができると、一斉にメール配信をするというよりも1対1でのメールのやり取りに近いこともできるようになります。

また、指標を自分で作ることができるのも便利です。これが見たいな~と思ったら作っちゃえばいいんですから。しかもログさえあればさかのぼれますので設定してしばらく待つってこともなくなります。分析を仕事にしている人のストレスは格段に軽減されると思います。その代りに仕事に関係ない分析をやってしまう可能性はあります。私なんかが使ったらクリスマス翌日の子供のように延々とSiteTrackerを使ってしまうに違いありません(笑)

■どう使う?

SiteTrackerを使うには何をどう分析するのかがはっきりしていないと間違いなくデータの洪水で溺死してしまいます。何でもできるんだけど、できすぎちゃって何をしたらいいのかわからないという状態ですね。また、このツールではこれはとれませんとか、設定していないのでとれていませんとかなってしまうと時間とお金のロスが多いですが、何度もやり直しながら最適な設定を見つけていくことができるのがポイントです。最初から予想したとおりに行くことはあまりないので、そこからの軌道修正のスピードが格段に上がるわけです。さらには、とにかく公開しないといけないけどそこまで考えている時間がない!といった時は便利だと思います。

■効果を出すには

やはりwebサイトでやりたいことがはっきりしていて、サイトの設計(IA)ができていて、それに従ってSEOもされていて、リスティングもSEOを補う形で設定されていて、それをどうはかるかが分かっている前提で使うことだと思います。何でもできるのでどんな細かい効果測定ができるわけです。そうすることで、問題はIAなのかSEOなのかデザインなのかなどがはっきりして対策が打てます。それによる変化もはかれます。ツール入れました、データでました、アクセスはこれだけでした、というこをやっているところには不要のツールですね。

■やっぱり従来のセッションの分析には限界が

あるんだなと思いました。ユーザーは何度か訪れてそこで何かをするわけですから、セッション単位だとそこが切れてしまって分からなくなっちゃいます。ユニークユーザーが本当にユニークじゃないということはさておき、できるだけユニークユーザーで分析しないといけないですね。できない場合は訪問者の気持ちになって最初はこう、その次はこう、と考えて指標を設定していくことでしょうか。

■実際の導入は

50万PVまでが最低ラインになっていることと、高価なので導入できる人は限られてくるかもしれませんが、大量のアクセスがあって、いろんなセグメントを考えることができたり、複数の部署で管理していたり、キャンペーンがたくさん動くサイトにはもってこいだと思います。使いこなすにはかなりの慣れが必要ですが、必ず効果を出してくると思います。

私一人のためにデモをしてくれたキーポート・ソリューションズさんありがとうございます!

※ヒートマップとかスクロール量などできないこともありますが、これは他のもので補えますね。