「小さい会社のウェブマーケティング必勝法」の内容に沿って株式会社ハイパーブレイン様のウェブサイトをリニューアルしました。
2021年10月発売の書籍「小さい会社のウェブマーケティング必勝法」。この書籍の内容に沿ってホームページのリニューアル・運用を支援させていただいた株式会社ハイパーブレイン様にお邪魔し、リニューアルの全体統括を担当された大江様(写真左)と、運用メンバーである屋田(おくだ)様(写真右)に、お話を伺ってきました。
全体統括を担当された大江様(写真左)と運用メンバーである屋田(おくだ)様(写真右)
聞き手:森野誠之、書き手:藤田愛
依頼のきっかけはなんと徳島ヴォルティス
ーまず始めに、運営堂を知ったきっかけを教えてください。
大江さん:もともとは、Twitter上(※)で森野さんのことをお見かけしていたことが始まりです。私も徳島ヴォルティスのファンで、勝手に親近感を抱いていました(笑)
そこから森野さんのされていらっしゃるお仕事のことを知って…という流れです。最初はご相談する予定もなかったのですが、ホームページのリニューアルにあたって、依頼先選びに苦戦しまして。そこから、ご相談させていただくことになりました。
※森野アカウント以外にも徳島ヴォルティス用アカウントを持っておりまして、そちらからご依頼いただきました。知らない業者さんよりは知っているヴォルティスサポ。
―実際に話をしてみて、印象はどうでしたか?SNSやメルマガの雰囲気から、“怖い人”と言われることがあるので(笑)
大江さん:怖いなんて印象はありませんでしたよ!(笑)Twitterの文面からお人柄も理解していたので、むしろ“やっぱり、紳士的で信頼できる方だな”という印象を受けました。
―ありがとうございます。最終的に、運営堂に依頼していただいた決め手は何だったんでしょうか?
大江さん:リーダーシップをとっていただけること、予算に対して柔軟にご対応いただけたことの2点ですね。
ホームページのリニューアルって、本来は社内でプロジェクトマネージャーの役割を担う人がいるのがベストだと思うんです。ただ弊社の場合、そういった役割の者を立てることが難しい状況にありました。その点で、ディレクションを森野さんにご担当いただけるという点が大きかったですね。私たちはweb制作に関して経験が豊富なわけではないので、当然知らないことや、段取りの中で気づけないことも多くあります。そんなところを、様々な会社さんの案件をご担当されている経験をもとに、「いつまでにここまでは完了していないといけませんよ」と引っ張ってくださったことが、心強かったですね。
それから、依頼先を探していたタイミングがコロナ禍真っ只中だったこともあり、人手不足を理由に高額なお見積りをいただくことが多く…その点でも、こちらの状況もふまえた予算をご相談させていただけて、とてもありがたかったです。
書籍を関わったメンバー全員に読んでもらったことで、共通理解を深めることができた
―リニューアルにあたっては、出版した書籍をベースに進めさせていただきました。良かった点について、伺っても良いですか?
大江さん:一番良かったことは、社内のメンバー同士で共通理解を持って業務に取り組めたことです。実はリニューアルに関わってくれるメンバーには、全員に本を読んでもらうようにしたんです。そうすることで、自分から伝えるよりも説得力をもって、各業務の重要性を伝えることができました。
例えば、「OGP画像はちゃんと整えよう!」という話をひとつとったとしても、メンバーの納得感が全然違いました。どうしても社内の人間が伝えると、”◯◯さんがそう言っているだけでしょ”と思われてしまいがちです。その点、プロが本に書いていただいていると、“この業務はやる意義があるんだな”と、すんなり納得してもらえましたし、説明の手間も省けましたね。
ー反対に、難しい・大変だと感じた点はありますか?
大江さん:本の中ではサラッと書かれていることでも、webの用語に親しみがないメンバーには、理解して実際の業務に落とし込んでもらうまでに時間がかかるなと感じました。特に普段あまりSNSを活用していなかったりすると、どうしてもリテラシーの差が出てしまうなと。そういった点は、一つひとつ丁寧に答えながら進めていきました。
―リニューアル後の成果についてはいかがですか?
大江さん:お陰様でアクセス数は右肩上がり、新規のお問い合わせもいただいています。お問い合わせをいただいた会社さんに理由を伺うと、「よくやってくれそうな会社だと感じた」と言ってくださったんです。リニューアルした甲斐があったなと感じましたね。
新規の問い合わせ以外にも、担当の方が変わられた取引企業様からは「サイトを見て弊社の詳しい活動内容がわかった」というお声や、「ブログを見て勉強しています!」といったお声もいただいています。
うちは正直、企業名で勝負ができる、誰もが知っているような会社ではありません。ホームページのリニューアルをすることで、“うちの仕事を任せたい”と安心感を感じていただくことを目指していたので、とても嬉しい成果です。
この成果は採用活動でも同じで、「ホームページを見て応募しようと思った」「ちゃんとした会社だと感じた」と言っていただき、ありがたいことに応募も増えてきています。
―公開後の運用についても、お伺いさせてください。
情報発信を定期的にしていらっしゃいますが、記事を書くことへの抵抗感はありませんでしたか?
大江さん:はい、リニューアル前からも週に一度は記事を更新していて文章を書くことには慣れていたので、苦痛ではなかったですね。この春からは新卒で入社した屋田も運用メンバーとして加わってくれて、未経験ながら、一生懸命取り組んでくれています。
―事業会社さんがホームページの運用に取り組むと、”継続が難しく、頓挫してしまった”という嘆きをよく耳にします。安定して運用が行えている要因は何でしょうか?
大江さん:ホームページの運用も、業務として定義付けし、評価項目に入れていることですね。評価項目を役職ごとに発表しているのですが、具体的な内容も伝えるように心がけているんです。こうすることで、社内業務だからと言っておろそかになることを防げていると感じています。
大きな文章の手直しはせず、その人だから書けることを尊重しています
―それは良い取り組みですね!屋田さんは実際に記事を書いてみて、どうですか?
屋田さん:文章を書くことは学生時代に作文をして以来なのですが…こんなに自由でいいの?というくらい、好きに書かせていただいています(笑)記事では、この業界に入ってから自分が知らなくて調べた用語の解説や意見、自身の経験などを書くようにしています。
大江さん:基本的に大きな文章の手直しはせず、彼女だから書けることを尊重しています。何かあったら、私が責任をとる!という気持ちです(笑)
※屋田さんの執筆したブログ記事はこちら。文章を書いたことがないとは思えない良い記事です。
―任せてもらえるからこそ、やる気も出ますよね。
屋田さんはお仕事の傍ら、日本ハンドボールリーグの「HC名古屋」のメンバーとしても活動されているんですよね。 どんなチームなんですか?
屋田さん:実業団とは違って、メンバー全員が別々の会社に勤めながら活動をしているチームです。私たちを応援してくださるスポンサーさんたちのお陰で、活動が続けられています。仕事が終わった後に練習して…って、一見大変そうに聞こえますけど、良い影響もたくさんあるんですよ!
一緒に仕事をしている方々が応援に来てくださると嬉しいですし、この人たちのために勝ちたい!って気持ちが強くなる。勝てた瞬間の嬉しさは、とびっきりなんです。
大江さん:屋田は、試合が終わってヘトヘトになっている日でも、業務時間内だと必ず出社するんです。彼女の頑張り屋さんな姿勢が、他のメンバーにも良い刺激になっていますね。アスリートの雇用は屋田が初めてですが、いつも前向きに業務に取り組んでくれています。わからないことは「わからない」とハッキリ質問してくれるなど、本当に素直だなと感じます。体育系だからこその強みかもしれませんね(笑)
―今後チームとして、屋田さん個人としての目標はありますか?
チームとしては、上位4チームに入ることが目標です。上位4チームに入ると、プレーオフに進出することができるんです。個人としては、スタート選手としてもっと多くの試合に出場して、試合の流れを変えられるような選手になりたいな、と考えています。
ー素敵ですね!ハイパーブレインさんのご支援だけでなく、屋田さんの応援活動も忙しくなりそうです(笑)。本日はありがとうございました。
運営堂よりひとこと
ホームページ運用を業務として定義し評価項目に入れているところがうまくいっている要因だと思いました。
評価項目にすれば行動内容も決めないといけない。そうするとやらないといけないことがわかる。やろうとするとわからないことがわかる。できることは進めてもらいながらできないことについて相談していけばいい。簡単そうだけどこれができている会社って少ないです。
単なる宣伝媒体としてのホームページではなくて、会社として営業の役割を持たせるという明確な目的があるからこそ、ここまで落とし込めるんでしょうね。
HANDBALL +NETに入るかどうか悩み中です。