「小さい会社のウェブマーケティング必勝法」のセミナーでいただいた質問と回答について
2021/10/20にAXISさん主催のセミナーで「小さい会社のウェブマーケティング必勝法」についてお話ししました。その際にいただいた質問に対する回答が参考になるかもしれないので記事にしておきます。
※AXISさんより公開の許可はいただいております。
スムーズに進めるために発注側が意識したいこと
ウェブマーケティングに取り組む際に外部のパートナーに依頼することも出てくると思います。その際に依頼者側(自社)として認識しておくこと、準備しておくことなどあれば教えていただきたいです。例えば、これまでに森野さんが支援された会社様の中で、「〇〇をやってくれたから」スムーズに施策が行った例など。
これはもう決まっておりまして。判断・決済・稟議などを早くするように意識していただくことです。
確認します。調整します。などで数日~数週間止まってしまうことも多く、その間に状況や要件が変わってしまってダラダラといつまでたっても終わらないのがお互いにとって最悪です。追加費用の見積もりも判断が遅くて納品ができなくなると誰も幸せになりません。
小さな会社の場合は担当者→上司→社長、ぐらいの承認プロセスだと思いますので時間がかかる方がおかしいですよね。社長の説得に…という話もよくありますが、判断などが遅くなると新しいことができないので、結果として困るのは会社です。
それでも遅い場合もあると思いますので、そういったときは最初からそんな社風だと伝えておくといいですね。そうすれば発注される側ものんびり対応というか、時間のある時に対応すればよいとなります。発注側するが遅くてされる側が急かされるのはおかしいですから。
判断する際にはその根拠も伝えてもらえると次がやりやすくなるので、そのあたりも意識していただけるといいですね。
いろいろな資料を作っていただけるのはそれはそれで助かりますが、全体の動きを止めないようにしてほしいということでした。
B2Bの会社でもSNS運用はした方がいいでしょうか
した方が良いです。
目に見える効果を考えるとやらないくてもいいかな?と考えたらそれは間違っています。そもそもSNSに効果を求める方が無理があるからです。本にも書いてあるようにSNSは人づきあいと同じなので、営業ばかりされても相手は嫌な思いしかしないですよね。良好な人間関係を保っておくためにSNSを使うと考えればやらない手はないです。
どんなことをツイートすればいいのか、誰が運用すればいいのか、などといった疑問の回答も本に書かれていますので気になった人は読んでみて下さい。
いい人を探し続ける。そのための具体的な手段はどうされていますでしょうか?
人と会うことの優先順位を上げる。ちょっとした仕事をお願いする。趣味をたくさん持っておく。の3つです。
人に会うこと
人と会わないことにはいい人にも出会いませんので、何かしら理由を付けて人に会う必要があります。コロナ前であればセミナーや交流会に参加することができていましたが、今はそれもちょっと難しいので、セミナーに参加したときに講師に質問したりSNSで感想を伝えるなどして接点を作るといいでしょう。
これ以外では発信することがきっかけになることも多いです。上の質問とも関連しますが、ブログを書いてそれをツイートすると反応があって、そこで会話したことがきっかけでいい人に知り合えることもあります。すぐには無理でも知り合った人のツイートなどを見てちょいちょい反応していれば仲が良くなりますよね。その意味でもSNSはやっておくべきでしょう。
また、良い記事を書いていれば会ってみたいとか話してみたいと思われることもあります。この観点からも本で書いているようにコンテンツはものすごく大切なのです。
注意点としては「狙いすぎないこと」です。いい人に知り合いたいがために良い人だけを選ぶようなことをしていてはダメです。相手に伝わります。あくまで、良い人間関係があってからの話です。
ちょっとした仕事
こちらも本に書いてあるように、ブログのOGP画像やちょっとした取材記事や会社の外観を撮影してもらうなど、数千円~数万円で依頼できる範囲の仕事をお願いすることを繰り返すと、いい人というか相性のいい人と出会うことができます。この場合も選ぶ意識があるとダメなので、この人はどんなことが得意なのかな?ということだけ考えていればいいでしょう。そうすれば、何かあった時にお願いできるいい人と知り合うことができます。即戦力を見つけようとすると無理なので日ごろからいい人に知り合うようにしましょう。
クラウドソーシングで探す、TwitterやInstagramで検索して探すといいと思います。こうして仕事をお願いした人たちともSNSなどでつながっておくといいですよね。くどいようですがSNSは人づきあいです。
趣味をたくさん持っておく
どこの誰かわからない人よりも趣味でつながった人に何かを頼む方がスムーズ。ということで、趣味をたくさん持っておくといい人が見つかることもあります。
例えばラーメン。仕事の話がうまくいかなくても打ち合わせ後に「近所においしいラーメン屋さんはありますか?」と聞くだけで会話が弾むことがあります。特に男性。そのまま一緒に食べに行ってカウンターで隣同士で話していると「実は○○で…」となることもあったりします。出張の時に名物とかおススメのお店を聞くのもいいですね。
例えば歴史。お城、神社、お寺などについても同じように聞いてみるといろいろ教えてもらえます。
例えばプロレスとかサッカー。一緒に観戦すれば距離感が縮まるというか縮まりすぎること間違いなしです。
という感じで、こんな時のためにSNSなどで趣味の話をちょいちょい出しておくといいですよね。企業公式で無理であれば個人アカウントでいいでしょう。趣味でつながっていた人が実はデザインができてお願いすることになるかもしれません。
芸は身を助けます。
ちょっと話はそれて…。
自分(たち)は何者かを社員紹介やブログやSNSで発信しておくと話が早い
社員紹介に趣味を詳しめに書いておくと意外と見られます。そもそも社員紹介は人気コンテンツなので、そこに隙を作っておくというか引っかかるポイントを作っておくということですね。読書ではなくて歴史小説が好きとか北方謙三とか書いておく。食べることではなくて煮干し系にはまってますと書いておく。スポーツではなくて徳島ヴォルティスと書いておく。ピンポイントであればあるほどはまった時の効果が高いです。
いくつか例を。
Web担 編集後記 2021年9月 | Web担当者Forum
https://webtan.impress.co.jp/editors_note
ネッ担 編集後記2021年9月 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/editors_note
日報ブログ – WEBLE
weble.tokyo/blog/
運営堂のどうでもいいこと – 気晴らしにどうでもいいことをダラダラと書いていきます。
https://www.uneidou.com/doudemoii/
まじめことばかり書いても堅苦しいので、こういったゆるいというか読みやすいコンテンツを用意しておくとよいです。
仕事は常に相手がいます。その相手とスムーズにやり取りできないことにはウェブマーケティングもその他もうまくいきません。だからこそ日ごろの発信と心がけが重要になってきます。
今すぐどうこうするのは無理なので、3か月から半年の準備期間を。