「やりたいことがやらせてもらえない」と悩んだ時に
Web担当者やネットショップ担当者の皆さんはこう思うことが多いのでは?いろんなことをやってみたくて入社した会社なのに、日々の仕事は言われることをこなすばかりで、やりたいことがなかなかできない…。そんな時にはちょっと視点を変えてみるといいと思います。
子どもに任せることができるのか?
子ども、もしくは小さい子に火を使った料理をさせたり、本物の包丁を使いたいと言ったらどうしますか?子どもだからという理由もありますが、やったことがないからできるわけがないと思って「ダメ」とか「大きくなってから」と言いますよね。もちろん言われた経験もあるはずです。
仕事もこれと同じです。
できそうにない人には任せられないということです。
であれば、できそうな人にならないといけないわけです。
ビジョナリーホールディングスの川添さんの言葉
鶏と卵の関係っぽいですが、ビジネスは先に何かしらの結果が必要ではないでしょうか。施策としての信頼、個人としての信頼どちらでも良いですが、ある程度の確率がないと、新たなチャレンジに賭けられないですよね。だから小さくても失敗が許容できる範囲で実験しておくんですよ。小さく実験したら大きくする方法を少しずつ試す(承認をもらうこともちろんベター)。あるいは、やっちゃダメなことを先に聞いておくのもポイントですかね。
Eコマース先生・川添氏流ECの学びは「とにかく自分でやって肌身で感じる。それが自身の血肉になる」
https://netshop.impress.co.jp/node/9069
まさにこの通りで会社としては博打みたいなことはできないので、成功確率の高い選択肢を選ぶわけです。そうなると今まで成功している施策、個人になるわけですね。成功と言ってもとんでもない結果でもなくていいので、とにかく「あいつはやれる」とか「あいつなら安心して見ていられる」と思われることが大切です。
面倒だと思うかもしれませんが、自分がやりたいことをするために必要なプロセスだと思ってこなすのがいいですね。
- 言われたことを確実にやる
- 気になる点は事前に確認する
- 聞かれる前に報告する
- 失敗したり間違ったらすぐに報告する
- 同じ失敗を繰り返さない
最低でもこのあたりをクリアしないと何かを任せられることはないです。
吉野家公式アカウントの中の人
実は、投稿は誰の承認もとっていません。私ひとりで確認、判断しています。担当になって最初の半年は投稿前に上長に承認をもらっていました。ある日、河村社長が「好きに運用していいよ。金井さんにまかせます」と言ってくれました。日々の投稿を見てくださっていて、内容や方向性が合っていることを認めてくれたのだと思います。しかも大きな会議で話してくれたので、経営陣含めた会社全体の理解にも繋がりました。本当にありがたかったです。
【聞いた】吉野家が公式アカでが松屋55周年を祝った裏側
https://foodclip.cookpad.com/11763/
日々の業務をきちんとこなした結果、任されるようになった良い事例ですね。自分からやらせてくださいと言ったわけではなくて、自然とそうなっていくのも良いです。任せる方も信頼しているのでその旨を社内にアナウンスをしてくれて、さらにやりやすくなっていっています。
自分が思っている以上に周りには見られています。それは監視しているわけではなくて心配してもらっていたり、成長のきっかけをつかんでほしいと思って見ているわけです。日ごろの言動、行動が評価対象になっていくわけですから、いつも緊張感をもって仕事をしないといけないですよね。
かといってピリピリしていても逆の評価になってしまうので、心がけが重要になってきます。意識がそうならないとどこかでぼろが出てしまいますから。
一人では何もできない
SEOで成果を出すポイントは、まず自分が決裁権をもって動きやすい環境を作り、小さな成果を積み重ねながら、徐々にSEOの予算を増やしていくこと。そして、SEO以外のデジタルマーケティング領域に裁量を広げていくことです。
これからのSEOマーケターが成果を出すために必要なこと――JADE伊東氏×ナイル土居
https://r-blog.nyle.co.jp/archives/2021/10/18/jade-nyle-seotalk/
Webマーケティングにしろネットショップにしろ1つの領域だけでなんとかなる時代は終わっています。短期的にはそれで何とかなっても中長期となるともう無理です。他の施策との相乗効果を考える、全体の動きをそろえてそれぞれの動きを考える、などなど、組織も施策も複雑に絡み合ってきます。
こうなってくると、やりたいことをやるには結果を出して決裁権がないことにはなんともなりません。1つの分野のスペシャリストであったとしても、周囲が見えていない人にはとんでもない能力を持っていない限りは声がかかりません。
やり方がわかっているのならあとは時間と質の掛け算
メディアで見るような事例にかかわったり自分が動かすまでにはたくさんのステップがあります。目指すところに到達するためにやることもわかっていますので、そこにかける時間とその質の掛け算で決まります。
質の低い時間を過ごしていてもステップは上がりません。質が高ければ短い時間でもステップは上がっていきます。その量は決まっているのでどれだけそこに割くことができるのか。努力の継続。
努力も継続もできないとどうなるのか?
やりたいことができないだけ。
世の中はシンプルです。