なぜアウトプットをするのか?なぜ用語を統一しないといけないのか?
「なんでブログ書くの?」と聞かれると「そこからお仕事が来るからだよ!」という身もふたもない回答になるんですが、別にセルフブランディング云々ではなくて「文面見ると情緒が安定してそうだから」とかそんな理由だと思います。メンタルと肝臓はつよいぞ。
— いまいりさこ@あさぎデザイン (@i_mairy) December 2, 2018
このツイートを見てまさにその通り!と思ったわけです。仕事が来ることを期待して書いているわけじゃないんだけど、結果としてここから仕事が来ることがあるし、知らないところで知ってもらえるから、何かのきっかけでいい縁が広がる。
何かとクローズドにしたくなりますが、今の世の中はオープンにしたほうが良いことも多いです。
こんなことを考えていると、こんな記事に出会います。
アウトプットの意義と流れが詳細に説明されていてとっても役立ちます。
サッカー指導者界の新たなる潮流。「ゲームモデル公開のすゝめ」 | footballista
組織としての方向性を明確に
チームは選手たちから成り立っています。その個々の選手の特性、能力等のステータスを抜きにチームの在り方は考えがたいでしょう。また、チームというのはただの個人の集合体ではありません。チームそれぞれに目標や方針等があるはずです。それを実現するための力を選手たちには求めたいと思うのではないでしょうか。
この双方向の視点を持って個人やチームを見つめ、それを「言語化」する。なかなかに難しいと私自身も作業を重ねながら思いましたが、それこそが「ゲームモデル」の構築ということだと思います。
これはもう会社組織と全く同じですよね。会社の目標を実現するために、社員の人たちの力を借りる。そして、社員の人たちは力を伸ばすために努力する。その途中でどうすれば伸びるのか?どこを伸ばせばいいのか?という疑問が出てくるのは当然。
スポーツだからとかサッカーだからと言って、こういった話をスルーしてはいけません。サッカーが嫌いなら他の自分が興味があるジャンルでこういった記事を探せばいいと思いますし。
やっぱり最初は用語統一
・トランジション=いわゆる攻守の切り替え。サッカーにおける局面を4つに分割する時、攻撃→守備/守備→攻撃にあたる局面
・ユニット=攻守における大小のグループ。基本的には3~4人組を指す
・パスライン=ボール保持者と受け手などの間で共有する仮想パスコース……などと、この作業を進めていくうちに、「そう言えばこんな言い方もしているな」「この用語の方が選手たちには届きそうだな」などと考え始め、少しずつ自チームや選手たちの様子が具体的な輪郭線を伴って見えてきました。
これも全く同じ。言葉が統一されていないと同じ理解にならないので、コミュニケーションミスが発生してお互いのストレスになります。WebマーケティングでもKPIとかコンバージョンといったところから違っていることも多いので、ほんとにここは大切。
タイムリーにこんな記事もありました。
運用型広告において共通言語が重要な理由:同じ目標に向かって目線を合わせよう|アナグラム株式会社
いわゆるPDCA
ゲームモデル作成に先立ち、その土台として共通理解をしておきたいことだけを抽出して、「ガイドブック」を作成することとしました。とにかく思い付いたことをあちこちにメモし続け、それを体系化して整理するという作業を重ねました。そしてそれを基礎としつつ、選手たちとも何度も対話を行い、「チームとしての理想のサッカー」を描き続けました。
書くとこれだけなんですがなかなかできません。
- 見せたら批判ばかりで心が折れる
- 相手の意見が的外れすぎて心が折れる
- 相手のレベルとのギャップがありすぎて心が折れる
- 見せられた方が現実とのギャップに苦しむ
- これが答えになってしまってその先に行かない
などなど。
「何度も対話を行い」の部分がどれほど大変なものかを知っているか知らないかで、この手の取り組みが上手くいくがどうかが決まります。
結果的にいいことが起きる
しばらくして、とある連絡をいただきました。「ゲームモデルを作ったので見てほしい」とのことです。こちらとしても勉強になるお話ですので、即答で是非にとお返事しました。するとまた別の方からも同様の連絡をいただきました。さらに、Twitter上では「自分が作成したゲームモデルを公開するのでご意見をください」という投稿も散見され始めました。
くどいようですが良いことが起きるのは目的ではなくて結果です。最初から騒がれたいとか反響が欲しいとか思っていると見透かされます。目の前にニンジンをぶら下げられて走れる距離なんてたかが知れてますし。
引用ばかりになってしまいましたが、アウトプットをするにはいろんなスキルが必要で大変です。その代わり得られるものはとっても大きいです。
批判的なことも言われることがあってもこう考えると良いでしょう。
- 間違ったらどうしようと考えるのではなくて、誰かが直してくれたらもっといいものになると考える
- 今の自分のレベルがここだということがわかったと喜ぶ
- 間違った認識はどこから出てきてどうなったのかを考える
アウトプットで一番怖いのはスルーされることです。
おまけ
アウトプットしたくてもネタがない人は途中をアウトプットすると良いです。
こんなことを知るためにこんな勉強をしているとか、これをやろうとしたけどここで詰まった。などなど。きれいな清書を表に出さないといけないなんてルールはないです。
※冒頭のツイートを見たのは昨日。紹介した2記事を読んだのは今日。意識しているといろんな情報が引っ掛かってきますよね