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『エクセル関数をゼロから極める本【IF関数編】』を読んだ。

『エクセル関数をゼロから極める本【IF関数編】』を読んだ。

『エクセル関数をゼロから極める本【VLOOKUP関数編】』を読んだで紹介した書籍のIF関数編です。前回のVLOOKUPは複数のデータを合体させるときに便利な関数でしたが、IF関数はデータいじりの基本ともいえる関数なので使っている人も多いと思います。他の関数と組み合わせることで真価を発揮しますので、そのあたりのテクニックを知りたい人にはもってこいの書籍ですね。

※著者の森田貢士様から本をいただきました。ありがとうございます。

基本的な構成は同じ

0章が準備、サンプルファイルも豊富、中級編から徐々に専門的になってエラー対応などのトラブルシュートまで書かれています。VLOOKUP編を読まれた方は0章は飛ばしてもいいですね。

定番の使い方はこれ

=IF(B2>=A2,”合格”,”不合格”)

エクセルの授業などで習う〇点以上なら合格ってやつですね。条件付き書式でできないこともないですが、IF関数で処理することぐらいは知っておいたほうが良いでしょう。この式が理解できない人は最初からじっくり手を動かしながら読んだほうが良いですね。すぐにわかる人は3章あたりから読んでもいいかと思います。

Excel2016からはIFS関数なる便利関数があった!

IFS 関数は、1 つ以上の条件が満たされているかどうかをチェックして、最初の TRUE 条件に対応する値を返します。IFS は、複数のネストした IF ステートメントに置き換えることができるため、複数の条件を読み込むのがより簡単です。
IFS 関数 – Office サポート

この関数の何が便利かというと「偽の場合に該当する引数がない」ということです。IF関数だとネストしていった時にいちいち偽の場合の条件を入れるが面倒でしたがそれがなくなるのはかなり楽。

Microsoft製品のバージョンアップって、欲しい機能がなくなったり変化していらん機能がどんどん追加されるので敬遠していましたが、こういったバージョンアップなら歓迎ですね。

もちろん「あるある問題」、エラーも解決

  • 条件分岐を増やしたい
  • 増やしすぎた条件をスッキリしたい
  • AND,OR条件を入れたい
  • #N/Aなどのエラーを消したい

IF関数を使っていれば絶対に出てくるお悩みにも対応しています。特にエラーは会社の上司がドヤ顔で対応方法を教えてくれることも多いはずなので、そんな面倒なことはこの本を読んで事前に回避しておきましょう。

エラーに関しては7つのエラーすべての対応方法がかかれいます。「この関数に対して、多すぎる引数が入力されています」などですね。これは初心者の人は良く出てくると思うので、4章のエラー対応を読んでおきましょう。

VLOOKUP関数編ほどマニアックな技はないですが、IF関数で知っておきたいことはほぼ書かれているので、エラーだったり長すぎる関数に悩んでいる人は読んでみると良いですね。

以下目次

はじめに
【事前準備】PCにKindle本をダウンロードする方法

0章:【超初心者向け】数式・関数の基本知識
0-1:エクセルの「数式」とは
0-2:エクセルの数式と関数の違いは?
0-3:エクセル関数の基本ルール
0-4:エクセルの数式・関数は「セル参照」を原則とすべき4つの理由
0-5:エクセルで1つの数式をコピペで使い回すために知っておきたい絶対参照・相対参照の使い分け方
0-6:エクセルの四則演算の使い方と計算の優先順番
0-7:「関数の挿入」はダイアログ入力より手入力がおすすめ!

1章:【初心者向け】IF関数の基本テクニック
1-1:IF関数とは?
1-2:IF関数が活躍する条件分岐の3ケース
1-3:IF関数の構文を理解しよう!
1-4:サンプルファイルで練習しよう!
1-5:IF関数の仕組みを理解しよう!

2章:【中級者向け】IF関数の「あるある」5選と応用テクニック
2-1:【あるある①】IF関数の条件分岐を増やしたい!
2-2:【あるある②】複数の条件分岐ネストをシンプルにしたい!
2-3:【あるある③】IF関数の条件分岐をAND条件で判定したい!
2-4:【あるある④】IF関数の条件分岐をOR条件で判定したい!
2-5:【あるある⑤】数式・関数でエラー表示になってしまう!

3章:【中級者向け】IF関数の意外な使い方5選と応用テクニック
3-1:【CASE1】入力漏れを未然に防ぐためのアラートを出す
3-2:【CASE2】定型文を自動生成する
3-3:【CASE3】作業効率を高めるためのフラグ・コードをつくる
3-4:【CASE4】他の関数を条件付きにグレードアップさせる
3-5:【CASE5】セルのデータ種類を調べる

4章:【中級者向け】IF関数の7つのエラーの原因と解決策
4-1:IF関数でエラーになるケースは全部で7種類
4-2:【エラー1】「この数式には問題があります~」というメッセージが表示
4-3:【エラー2】「この関数に対して~」というメッセージが表示
4-4:【エラー3】戻り値が”#NAME?”というエラー値
4-5:【エラー4】戻り値が”#VALUE!”というエラー値
4-6:【エラー5】戻り値が”#REF!”というエラー値
4-7:【エラー6】戻り値が”#N/A”というエラー値
4-8:【エラー7】戻り値がユーザーの想定外の値

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