「社会人基礎力育成グランプリ2010なるものを見つけたんですが、これって学校でやることじゃないのか?
「社会人基礎力育成グランプリ2010」決勝大会観覧者の募集について
これだけですと何のことかさっぱり分かりませんので説明を引用します。
経済産業省は、大学での授業・活動を通じて、学生の「社会人基礎力」がどれだけ成長したかを競う「社会人基礎力育成グランプリ2010」を開催します。
大学における取組と成長の様子について、学生チームが発表し、日本で最も「社会人基礎力」が成長したチームを「社会人基礎力大賞」として表彰します。決勝大会の一般観覧申込を広く受付けます。
さらによく分かりませんので「社会人基礎力」なるものの説明です。
「社会人基礎力」とは、「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働く力」の3つの能力(12の能力要素)から構成されており、「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」として、経済産業省が2006年から提唱しています。
企業や若者を取り巻く環境変化により、「基礎学力」「専門知識」に加え、それらをうまく活用していくための「社会人基礎力」を意識的に育成していくことが今まで以上に重要となってきています。
うん、確かに社会人には求められそう・・・と思いますがこういったことって小学校~大学の中で植え付けていくんじゃないのでしょうか?経済産業省がやっているってことは社会人基礎力の低い人たちが増えてきて日本の力がどんどん落ちていることに危機感を持ったからなんでしょうけど、文部科学省がやっていくべき部分も多いんじゃないかと思います。
私は愛知大学で非常勤講師をやっていますが、いわゆる「ゆとり世代」の人たちと話しているとものすごく素直なんだけど、考える(疑う)ということをしません。学生の頃って答えを知るんじゃなくて答えを探すことが重要だと思うので、自分で考える習慣がない学生たちに何かを教えるのが難しい時があります。高校までは結局は先生が全て準備してくれて答えまでくれるんですよね。
また、分からないことがものすごくダメなことに思っているように感じます。初めてやることや知らないことはできなくて当たり前で、それをどうやったらできるようになるかを考えるために勉強をするんだと思っていますが、分からない=落ちこぼれみたいな感覚があるようです。
社会人基礎力は必要だと思いますが、教育全般の問題なんじゃないかなって思います。