枕屋で枕の営業(枕営業ではない)をされて、失敗の必要性を感じた
ずっと使っている枕がぺったんこになったのでとある枕屋さんに行ったら、オーダーメイドの枕(25,000円!)を激しく売り込まれました。
結局、5,000円ぐらいの枕を買ったんですがその時に思ったことなど。
■体に合った枕が良いとわかっているが・・・
身長やら頭の高さなどを測ってもらって、ストレートネックなのでこんな枕にして、こんな感じで寝るといいよ~と言われて納得はしました。
なんせ、今までが安いぺったんこの枕だったので、そりゃ体に合ったものであれば随分と楽になるであろうことは想像に難くないです。仕事がら肩こりがひどいですし。
しかし、いきなり25,000円はちょっとハードルが高いのです。20年落ちの中古の軽自動車からベンツってのはちょっと無理があります。その前に、ヴィッツとかの普通車に慣れてから・・・と思うわけです。
良いものとわかっていても、あまりにも今とかけ離れたものは受け入れがたいというかイメージできないんですよね。
■ちょっと高いものを試してから・・・
良い枕がいらないわけではないので、今のよりちょっといいもので安めのものを買ってみて、それでも何ともならなかったときにオーダーメイド枕にしようと次に考えます。
最高の選択ではないけど今よりは良くなるし、最高の選択をしたつもりで失敗することが一番怖いですから。選択肢がなくなるし、なんといっても25,000円がもったいない。
安物買いの銭失い的な行動ではありますが、今のものよりちょっと高くてちょっと良いものであればそこで問題が解決すると考えちゃうんですよね。
経験をしたことがないものには「ひょっとして」という思いが必ず発生します。
ひょっとすると安くていいものがあるのでは・・・、ひょっとすると他の枕屋さんにいいものがあるのでは・・・、ひょっとするとストレッチを毎日やれば肩こりもなくなるのでは・・・、などなど。
この「ひょっとして」がなくなって、お金に余裕があれば最高の選択をしてみようとなるんでしょう。こうして失敗して、自分が解決したい問題の重要性と予算によって、ステップが上がっていくのかなと思います。
■失敗という経験がないと良い選択ができない
「わからない」ですから。
切迫したものがなく安易な選択肢があるうちはどうしても楽な方に流れてしまいます。しかし、安易な選択肢がなくなって切迫してくるとリスクを取ってでもなんとかしようとします。どうせそうなるとわかっていてもです。
こう考えると、いろんな経験をしておくと将来的に良い選択ができるようになるんじゃないかと思います。若いうちは苦労しろと言いますが、まさにその通り。
分からないのならわかるようにすることを考える。そこにどれだけの時間をお金を使ったかなんでしょうね。