「Googleアナリティクス活用術 ~売上アップに貢献するBtoBマーケティング~」を読んだ。
こちらの本はBtoBに特化したGoogle アナリティクスの本です。注意点としてはGoogle アナリティクスのことが半分ぐらいで、残りの半分はどこどこJPとの連携について書かれていることです。どこどこJPを導入していないと分からないことが多いので気を付けてください。
※サイバーエリアリサーチ様から本をいただきました。ありがとうございます。
■BtoBの特徴を知っておく
BtoBのマーケティングって製造業などを経験していないと分かりづらいも知れません。BtoCであれば自分が買う側の立場になれますがそうもいきませんからね。
ここに関しては冒頭に書かれている文章がとても参考になりますので引用します。
BtoBでは、欲望を喚起するのではなく、「企業の課題解決に、製品・サービスがいかに貢献できるか」をアピールすることが大切になります。個人の「消費」を呼び起こすのではなく、企業の課題解決のため「投資」を促すことに重点が置かれているのです。
BtoBの場合はどうしても比較検討・稟議の流れになりますし、問い合わせや資料ダウンロードの先に本当の目的がありますので、そこを考えたマーケティングが求められます。
発注する側にしてみれば上司の「なんでそこに発注するの?」に対する根拠が欲しいんですよね。
ですから、自社の良いところばかりアピールするのではなくて、導入事例であったりサポート情報であったり導入までの流れと費用といったコンテンツが必要になってきます。この大前提を忘れないようにしたいです。
■どこどこJPの紹介もしておきます
どこどこJPとGoogle アナリティクスの連携で以下のようなことが分かります。
- 特定の業種が興味を持っている製品を把握
- 競合他社からのアクセスを把握
- 御社の製品名で検索をしてサイトに来ている企業を特定
- 頻繁にアクセスはあるが、お問い合せがない企業を特定
- これら企業に対して御社が効率的に情報を訴求できる
- 業種別LPOを実施
- Adwordsのリマーケティングリストへの応用
自分の得意先だと思っていたところからのアクセスがなくて別の業種からのアクセスが多ければやることも変わってきますよね。どこの業種が興味を持っているのかが分かればネットに広告を出すのではなくて展示会であったり、DMを出すことができるのがBtoBno特徴なのでこういった活動のために活用していきたいですよね。
このあたりのことが第5章に事例として書かれていますので、どこどこJPに興味を持った人はここを読んでみてください。
これ以外にも実際の導入方法や専用のカスタムレポートも用意されていますので、Google アナリティクスを使っている人には便利だと思います。
ただし、カスタムディメンションを12個使ってしまうのには注意です。プロパティごとに20個までしか使えませんので計測用のタグとどこどこJP用のタグを入れた方が良いかも知れません。
■Google アナリティクスの説明は少なめ
本文中はどこどこJPとの連携について触れられていますので、Google アナリティクスについて知りたい人は途中にあるコラムを読んでおくと良いと思います。ここだけのために本を購入するのはもったいないかも知れませんが・・・。
どこどこJPは初期費用が10万円かかりますが、アクセスが少なければ毎月の費用は1万円で済みますので、受注金が大きい場合は検討してみてもいいですね。
以下、目次。
第1章:見込み客を可視化するGoogleアナリティクスの使い方
第2章:GoogleアナリティクスとどこどこJPの連携
第3章:Googleアナリティクスの基本を知る
第4章:企業を特定し、ピンポイントで攻める見込み客「可視化」テクニック
第5章:事例に学ぶ顧客獲得に直結させる解析データの読み方・使い方
第6章:Googleアナリティクスの便利な機能
第7章:どこどこJPの管理画面でできること
幻冬舎
売り上げランキング: 124,372