『半径3メートルの「行動観察」から大ヒットを生む方法』を読んだ。
売れるヒントというか、世の中で売れている商品はどこに着目してどのようにして商品化したのかを知りたくて読んでみました。こういったヒット商品の裏側的な本は昔からよくありますが、ここ最近は読んでいなかったのでアップデート的な意味もあります。
■目次はこうなってます
プロローグ
第1章 大ヒット『妖怪ウォッチ』は行動観察から生まれた
第2章 ヒット商品の裏に行動観察アリ!
第3章 「極端なユーザー」を探せ!
第4章 エクストリームユーザーの事例
第5章 行動観察とエスノグラフィー
第6章 実際にどうやって観察すればいいのか
一番大切なのはプロローグです。行動観察をする意味と方法が書かれているからです。特にこの部分は私もそうだな~って思います。
実際は、ビッグデータの時代になってもマーケティングの世界でバラ色の未来を開くことにはなっていません。データを大量に集めてもデータに意味づけをすることができなければ、消費者のニーズを完璧に予測することはできないからです。
データをどう使えばいいのか?Google アナリティクスをどう見ればいいのか?という疑問がこれですよね。
まずは簡単で効果的な「観察」をすること。Webサイトで言えば自分でサイトを使ってみておかしな点を書き出すことであったり、ユーザーテストをすることです。その裏付けとしてデータを使ったり改善効果を測るためにデータを使えば悩まなくて済みます。
原点はユーザーなのでそこをしっかり見ましょうということが書かれています。
■以下は事例など
妖怪ウォッチの事例が書かれていますが、実際に妖怪ウォッチのゲームを持っている子供さんがいれば読まなくてもわかると思います。これ以外の事例もそうです。
こうして書かれていることを理解するには体験していることが大切なので、売れている商品や話題になっている商品はとりあえず買ってみるとこの本がより理解できるはずです。いや、オレはこんな理由で買ってないのにな~など疑問も出てくるはずですから。出てこれば次のヒット商品のヒントかもしれません。
エクストリームユーザーの部分はヒントのヒントぐらいに読んでおくと良いでしょう。ここだけ見ちゃうとおかしな方向に行ったりしますので。
全体的に専門用語もなく読みやすく書かれていますのでマーケティングの勉強を始める人にはちょうど良いのではないかと思います。
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