「実践 Google タグマネージャ入門 増補版」を読んだ。
Googleタグマネージャーに関する唯一の専門書籍です(2015/06/30現在)。これがないとGoogleタグマネージャーはさっぱりわかりませんので、使う必要性に迫られた人は買っておくべきだと思います。V2対応なので今から使う人にもぴったりですしね。私も何度も見返しております。
■初心者は3章までを読んでおきましょう
基本的な機能、設置の仕方、ちょっとしたカスタマイズが書かれています。特殊な計測を必要とされない限りはここまででカバーできるはずです。
気にしておきたいのは以下の部分。
・1-2 同期/非同期タグ
厳密にはあんまり問題ないのですが気にする人は気にします。SNSのボタンがダメなのも注意。
・1-3 導入の準備
「導入しても直接的な売り上げや利益といった目に見えやすい成果につながるものではありません」。ということなのでコストであることを認識して設置を考えましょう。これありきだと進む話も進まないです。
2-3 Columun
外部のJavascriptに書きたくなる時ってあります。基本的にはOKでもnoscriptには気を付けましょう!ということですね。
3-2 クロスドメイントラッキング
Googleタグマネージャーを使うとGoogle アナリティクスのクロスドメイントラッキングが劇的に簡単になります。このためだけに入れてもいいと思えるぐらい簡単ですので、必ず読んでおいてください。
■4~7章は逆引きで使いましょう
順番に読んでいっても自分ごとになっていないと頭に入らない内容ですので、実際に困ったことがあった時に調べてみるようにすると便利です。Googleタグマネージャーを使う時はタグの設定なので頻繁に作業が発生しませんからね。
気にしておきたいのは以下の部分。
・4-1~3 特定のページ、ディレクトリ、ドメインでの配信
Google アナリティクスタグなどを「すべてのページ」で配信してしまうと別サイトに誤って設置された時やテストサイトのアクセスも拾ってしまいますので、計測したいドメインだけにするのはほぼ必須です。
・5-3 cookie
これがなかなか使えます。実際にどんなcookieが発行されているかを調べると便利な使い方ができるかも知れません。
・7-5 mailtoやtelの内容の計測
スマホ全盛の今となってはtelは必須ですね。最初から入れておいても良いでしょう。
・7-8 HTMLの文章を出しわける
基本的はやらない方がいいですね(笑)。
「こんなこともできる」程度におぼえておきましょう。自分が全て制作しても使うことはないでしょうし、他の人が制作している時にこれをやると事故になります。
ちょっとした正規表現の使い方やjsのコードも書いてありますので、困った時に備えて会社に一つはおいておきましょう!
本を送っていただいた著者の畑岡さん、ありがとうございました!
インプレス
売り上げランキング: 14,112