アナリティクスサミット2015に参加して、サッカー分析をやりたくなって、いろいろ考えて、勝手にスッキリした。
2015/4/23に開催されたアナリティクスサミット2015に行ってきました。その中に「サッカーを勝利に導くデータ分析」というものがあったわけです。こんな内容。
スポーツ界でも近年、データ分析が活発化しています。特にこれまでデータ化が難しいと言われていた対戦型のチームスポーツの世界でも、急速にプレーのデータ化が進んでいます。サッカーにおいては欧州の強豪チームの殆どが、データ分析を活用しています。チームを勝利に導くために、どのようにデータを活用することが有効なのか? 選手たちとのコミュニケーションは? スポーツの世界における、データ分析の有効性と課題は企業のアナリティクスと共通しています。勝利をもたらす鍵が何かを、現在の日本におけるスポーツデータ市場を創り、自身もJリーグチームのデータ分析などに取り組んできたスポーツデータマーケットのエキスパートに伺います。
三菱ダイヤモンド・サッカー(1試合を2週に分けて放送でしたね)を見て育って、マラドーナで度肝を抜かれて(マラドーナ、マラドーナ、マラドーナ、マラドーナ~!)、94年のファンハールのアヤックスに衝撃を受けて(リトマネンはFWからCBまでできた)、ジーコの日本代表に失望して(ホントにもうねぇ)、シメオネのアトレチコが好きな人間としては聞き逃すわけにはいきませんので、しっかり聞いてきました。
■大内さんの質問が素晴らしい!
講演を聞く前から思っていたことを大内さんが聞いてくれました。
「サッカー分析の仕事をするにはどうすればいいんですか?」
これです、これ。
一番知りたかったのはコレ。
で、回答は
「私(森本さん)に連絡をください」
というものでした。
確かに、当事者に人に弟子入りを歎願すれば早い。
■じゃあ早速連絡だ!とはならなかった
その場ではすぐに連絡を取らなきゃ!って思ったんですが、ちょっと考えてみたらそれは違うことが分かりました。
私も「アクセス解析をやりたいです!」って言われる時がありまして、その時の回答が決まってます。
「やれば」
です。
冷たい。
でも、アクセス解析って資格や許認可が必要なわけでもないし、やろうと思えばだれでもできるわけですから、やりたいと思った時にやればいいんですよね。誰かに頼っているうちはできない。
だから、サッカー分析も自分で始めればいい。そこに気づいたわけです。
■サッカーのデータを見てみた
う~ん、走行距離やスプリント数、動いたエリアは分かるけどそれだけ・・・。
これを見ても勝った要因もわからないし、負けた要因もわからないし、知らなくてもいい情報な気がするわけです。
これって、アレですよね。
「Google アナリティクスのどこを見ればいいのですか?」
と同じです。
何の目的もなく数字だけ見ても何も出てこない。
本に書いてあったり、自分も言っていることは「目標を明確にして、現状の問題点を洗い出して、数字をもとにそれが改善できないかを考える」です。この点に気づいたのは個人的に大きかったです。
サッカー分析もWeb分析も同じということ。いや、何かを分析する時は基本的にこの考え方なんだなってことです。
■チームの歴史、選手の経歴、監督の経歴、日本サッカーの流れ、世界のサッカーの流れ・・・
こういった基礎知識というかなんというかサッカーというものを知らないといかんわけです。
Web分析も作ったことがあって、SEOをやってみたことがあって、リスティング広告を出したことがあって、お客さんと話したことがあって、トラブルになったことがあって・・・と様々な知識と経験があってできるようになりますので。
更にはサッカーのトレーニングの基本やコーチの知識がないと数字を見たところで何をすればいいのかというアクションにつながりません。
やるべきはサッカーの知識を身につけること。
ここからです。
それをしながら試合を見る。できれば生で観戦、無理ならTV。とにかくたくさん見る。
■サッカーの本をとにかく読まないと
サッカー戦術クロニクル
サッカー戦術クロニクルII
4‐2‐3‐1―サッカーを戦術から理解する (光文社新書)
このあたりしか読んでない。圧倒的に少ない。
ラグビーはこのあたり。
TEST MATCH
日本ラグビー復興計画
それ以外のスポーツではこんなの。
「精密力」~日本再生のヒント~―全日本女子バレー32年ぶりメダル獲得の秘密 (主婦の友新書)
その分野の知識を身につけるには中身はともかく、その分野の本をたくさん読むのが良いので、そこからですね。
楽しい話を聞いて気持ちが盛り上がったけど冷静にやることを考えていけば、至極当たり前のことをどんどんやるしかない。やることが分からないのが一番問題なので、方向性が決まってとってもスッキリしております。
いきなりこっちの方向に行くのは難しいのでぼちぼちやっていこうかなと思ってます。