「10年つかえるSEOの基本」を読んだ。
「10年つかえるSEOの基本」を読んでみて思ったのは、SEOを始めたい(勉強したい)人の第一歩になる本、だということです。小難しい技術の本を読んでも難しすぎますし、Googleのガイドラインを読んでも何のことかさっぱわり分かりませんからね。
ちなみに、ヴォラーレさんから献本いただきました。ありがとうございます!
気になっていた本なので買う前にご連絡いただいてとっても助かりました(笑)。
■SEOに正解はないけどよりどころはある
こんな時にどうすればいいの?と悩むことがあると思いますが、その時に判断の基準となるものがあれば悩まなくて済みますよね。ありがちな、タイトルの文字数だとか、キーワードの出現率だとか、リンクはあった方がいいのかないのか、などです。
何事も始めたばかりの時って細かいことばかりに気になっちゃいますし、それについて検索してもどれが正解なのかわからないですよね。それについて検索する時間ももったいないのでまずはこの本を読んでおくと良いかと思います。
こういった問題の対応法というか判断の仕方が分かりやすく書かれていますので、出だしでつまづくことはないと思います。
SEOって慣れてくると些細な問題であっても実は重要な問題ではあったりしますが、それはまだまだ先の話なので気にしなくてよいでしょう。
■感覚でやるのではなくて、必ず調べる
これはやってない人が多いのでは?
回線や地域や環境で検索結果は変わりますし、自分が思っているようなキーワードでは検索されていなかったりします。SEOは検索をしている人が相手なので、自分が検索している人にならない限りは永久に理解できません。
また、競合の動きも見ることができるのでタイトルなどの修正のヒントも得られますし、実際に競合サイトを見ることでページ自体のヒントも得られます。
とにかく良いことだらけなので、どんどん検索してみてください。
■その他、読んでみて「これは!」と思ったところ
・第1章全体
そもそもなんで検索エンジンが存在するの?ということが書かれています。
当たり前すぎて気にならないかも知れませんが、そのサービスを提供している会社の考え方を知るのはとっても大切です。今までの歴史がなんでそうなっているかが分かりますので、ちょっと未来のこともイメージができるようになります。
descriptionは重要
検索順位には影響しませんがクリック率に影響しますよね。
ここを軽視する人が多いように感じますが、リスティング広告の広告文やチラシのキャッチコピーに相当する部分ですのでしっかり考えましょう。本文にも書かれていますが、空っぽにしてGoogleに判断してもらうのもアリです。
Google ウェブマスター向け公式ブログ: 良質なサイトを作るためのアドバイス
これってわかったようでわからないことがたくさん書かれていますよね。それがこんな風に分かりやすく。
- サイトが信頼できるサイトか?
- コンテンツを作っている人はそのジャンルに詳しい人なのか?
- コンテンツが検索する人のためにしっかり考えて作られたものか?
- このサイトにしか掲載されていない情報を作っているか?
- 情報が少なくないか、薄っぺらくないか、役立つかどうか?
- 「友達に教えてあげたい」とか「共有したい」と思ってもらえるか?
- 広告がコンテンツの邪魔になってないか?
さすがです。
SEOって地道な努力
元々のサイトが悪ければ効果が出るのが早いかも知れません。しかし、そこから先はやっぱり地道な努力しかありません。地道な努力が必要となればウダウダ言っているよりもとにかく行動した方が良いです。経験値がモノを言いますからね。
また、ライバルも地道な努力は面倒だと思っているはずなので、キーワードによりますがやれば勝てる部分でもあります。
ズルし放題だった
だからSEO=テクニック、という認識が定着しているんですよね。
はるか昔はmeta keywordsに入れるだけで上に出ましたし、隠しテキストもバリバリに効いていましたし、キーワードのつめこみも効いてました。今ではこんなことをやる人はいないですが、最新のテクニックがあるんじゃないか?と思うのは仕方がないことです。
もはや小手先にテクニックではどうにもならないことを認識して普通に頑張るようにしましょう。今から頑張れば10年どころか1年後には全く違った結果になっていると思います。
Web業界歴が浅い人やSEOに関わっていない人には定番の書籍として読んでほしい素晴らしい本です。
以下、目次
第1章 検索エンジンは、なんのために、どんなことをしてるのか
第2章 検索する人の気持ちと行動を考えてみよう
第3章 検索キーワードを見つけよう
第4章 検索キーワードをサイトに反映させよう
第5章 コンテンツを作ろう
第6章 リンクを集めよう
第7章 SEOを「売り手目線の販促活動」と考えてはいけない
おわりに 検索エンジンの進化とこれからのSEO