運営堂ブログ

サッカー戦術クロニクルⅠとⅡを一気に読んだ


Ⅰの「トータルフットボールとは何か?」に引かれて両方いっぺんに買ってしまいました。74年のオランダ、サッキのプレッシングサッカー、ブラジルの黄金のカルテット、ファン・ハールのアヤックス、モウリーニョの4-3-3といったサッカーの中で必ず話題になるチームの戦術を歴史から紐解いていてくれてとても分かりやすい。トータルフットボールと言えば74年のオランダなんですが、トータルフットボールの歴史やどういった戦術なのかといったあたりはよく知らなかったので、ここまで詳しく書いてあるとものすごく参考になりますね。加茂周のゾーンプレスがいかにダメだったかもよ~く分かりますが(笑)

それぞれのチームの考え方、実現するための選手の動き、必要な選手・キーになる選手などが図解を使って示されており、それを覚えておいてサッカーの試合を見ると「そうだったのか~」となります。「サルでもわかるトータルフットボール」といった感じでしょうか。

逆にⅡの方は・・・ですね。
Ⅰからほぼ1年後に出版されており、明らかに内容が薄い。Ⅰでは一つのことを詳しく説明していたのが、一つのことを違う書き方で何度も書いていて無理矢理枚数を増やしました感がありありと伝わってきます。チャプターの数もⅠでは10だったのがⅡでは12となっており一つずつの深さが断然違う。Ⅰが良かっただけにかなり残念な本になっています。

ここんとこweb系の本じゃなくてこういった本を読んでばかりだな~。いかん、いかん。