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データ分析関連の本をいくつか読んだ

流行ということもあってたくさん出てましたので気になったものを読んでみました。

会社を変える分析の力 (講談社現代新書)
河本 薫
講談社
売り上げランキング: 4,194
データを武器にする――勝つための統計学
渡辺 啓太
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 61,429
サッカーの見方が180度変わる データ進化論
河治良幸
ソル・メディア
売り上げランキング: 4,829
僕がバナナを売って算数ドリルをつくるワケ (単行本)
天野 春果
小学館
売り上げランキング: 72,535

EXCELでおすすめの本はこちら。37冊を紹介しています。

■上の3つはデータ分析の考え方的な本

どれにも共通しているのはデータは主役ではなくて脇役だということ。
目的があってデータを出しているのであってデータを出すことは目的ではありません。そこに気付くまでにはやはり時間がかかるようで、失敗を繰り返し(=経験し)ながら到達するようですね。数字を集めて何らかのツールに放り込んだら答えが出るなんてこともないわけです。

難しい順に上から並んでいますのでデータ分析自体に取り組んだことがない人はデータ進化論から読んでみるといいですね。サッカーに興味がなければ逆に難しいかも知れませんが・・・。

■行動につながらないといけないわけで

そんな時には一番下の「僕がバナナを売って算数ドリルをつくるワケ」を読んでみると良いと思います。
とにかく川崎フロンターレのファンが増えるならあらゆることをする筆者の発想術や実際の行動など、パソコンの前に座っていたら分からないことがしっかりと書かれています。

第2回:ぶっちゃけ、分析ってどんなことしてるの?どう始めたらいいの? , ファインドスター広告ニュース
にもこう書かれています。

「現場100回」の副次的な効果は、とにかく自分の領域を超えて、他の人の仕事を知ろうとすること、課題を発見することで生まれる人間関係の構築にあります。(これがまた意外と重要だと実感しています。)

そこで培った人間関係は、分析結果の社内活用での浸透度合いが違います。
一緒に悩んできた仲間の発言と、どこからともなく出てきた分析屋の発言では、どちらを参考にしたいと思いますか?どちらを信じたいと思いますか?紙で出てきた分析結果をただ見せられるのと、一緒になってがんばっている仲間から出てきた分析結果では社内の浸透に大きな差がある。

何かを実行する上では人間関係が本当に重要です。このあたりは「データを武器にする」の全日本女子バレーチームの例が一番分かりやすいです。

Google アナリティクスを見ても何をしたらいいのかわからない、という方は読んでみるとヒントがあると思います。