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大学教員のための授業方法とデザインを読んだ

大学教員のための授業方法とデザイン (高等教育シリーズ)
玉川大学出版部
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授業の方法って学んだことがなくて経験と人前で話す系の本を読んで何とかこなしてきたんですが、ちゃんと勉強しようと思って読んでみました。

■内容が現場に基づいている

理論だけではなくて現場で役立つTIPSが書かれていてすぐ応用できる内容が多いです。理論も学ばないといけないんですが、それだけは物事は進みませんのでやりながら工夫していくにはこういった本が向いていると思います。シラバスの書き方では教員が主語ではなくて学生が主語の文章書くとか、開始の数分前には教室に入って危機のチェックをするなどです。

このあたりはセミナーの概要づくりであったり会場の下見など授業以外でも共通の部分なので、その手のビジネス系の本を読んでも応用が利きそうです。特定ジャンルのことを特定ジャンルの本から学ぶのではなくて、それ以外の本から学ぶことって重要だと思うので、ここの関連付けが頭の中でできたことが今回の一番の収穫でした。

話し方、質問のしかた、それに対する自分の対応などファシリテーションに関連することも書かれており、こちらは当然ながらファシリテーションの専門書と紐づけることができて、授業のためではなくて発言を促進するための方法としてとらえることもできます。

■文章も読みやすくすぐに読み終えることができます

まずはサッと読んで自分の気になっていた点を解決して授業で試してみる→その結果からもう一回読んでみる、という流れで使ってみると上手くいく感じです。一人で悶々としているよりもこういった本を読んで行動に移す方があっさり解決しますしね。

大学教員だけではなくて誰かに何かを教えている人には読んで損はない一冊だと思います。