ゴンウェブコンサルティング様主催セミナー「ECサイト4モデル式 戦略マーケティングセミナー」に参加しました【中川】
ゴンウェブコンサルティング様主催のセミナー「ECサイト4モデル式 戦略マーケティングアドバンスセミナー」を聴講してきました。
設立10周年とのことで、全国10カ所を巡回してのイベントで名古屋は最終回とのこと。
ゴンウェブコンサルティング様のセミナー拝聴は2回目ですが、ECサイトの戦略立案からの内容は今回が初めてです。
■第1部 ECサイト4モデル式マーケティング
▼ネット通販の現状
ネット通販市場内における競争は激化する一方
→ネット通販市場そのもののプロダクトライフサイクルでの位置を見極め、短期的・長期的両方の「戦略」を決める必要がある。
そして、「何に投資するか」=やること・やらないことの取捨選択を行い、実践する。
▼ニーズとウォンツ
▼商品リピートとサイトリピート
▼ECサイト4モデル
「4モデル」は、権氏の著書『ECサイト「4モデル式」戦略マーケティング』で説明されていますが、ウォンツ・ニーズと(取扱商品の)多品・単品を組み合わせた時の4つの領域のことです。
※下記、著書より引用
- ウォンツ=獲得対象が具体的に決まっている欲求
- ニーズ=必要なのに欠けているものを欲する欲求
→マーケティング学者・コトラーの提唱した概念
- 単品=取り扱い商品の種類が限られているもの
- 多品=幅広く商品カテゴリを取り扱っているもの
■第2部 ECモデルアドバンス モデル別対策〜ニーズ多品〜
今回の全国巡回セミナーでは、地域に拠って第2部の内容を変えられているとのこと。
名古屋では、4モデルの中の「ニーズ多品」領域を取り上げてのお話でした。
▼ガイドコンテンツ
▼構造設計
▼これからの10年に向けて
お話いただいたことをまとめると
ECコンサルティングに特化して実践的に取り組まれているだけあって、いつも理論と実践両方に説得力があります。
「インターネット以外の要素」「Webへのアクセス対策の要素」「Web内の要素」に主に分かれます。
(1)インターネット以外の要素
- 自社製品の直販/小売り
- 商材の種類
- 取り扱い商品数
- 商品やパッケージの開発・改善
- 「強み」作り…商品の質、種類数、価格、対応の質やサービスなど、競合他社と比べて優れている所を作る
- 自社のポジショニングの入念な分析
- コスト…ネットショップを展開するにあたっての各種コスト
- 適正な事業拡大規模の見極め
- リピート購入の促進
(2)Webへのアクセス対策の要素
- Webに流入する媒体は分散傾向
※ソーシャルメディアやまとめサイトなど、流入元サイトの種類が増加。
※検索エンジンもパーソナライズ化が進み、SEO対策を行っても均一な上位表示が行われにくくなりつつある。
(3)Webサイト内の要素
- ガイドコンテンツの重要性
- Webサイトの構造設計の重要性
- Webサイトのヴィジュアルデザインの重要性…ユーザが信頼を持てるデザインになっているか
※(1)〜(3)に関する結論を出すには、各種分析・調査が欠かせない。
自分の経験から
Webサイト内の要素で改善できることもあります。
文章やデザイン、設計などです。
特にセミナーでも出て来た「ガイドコンテンツ」つまりサイトを見ているユーザに有益な情報だったり、ユーザの知らない情報を提供して興味を促進する要素の重要性が高いとのこと。
「設計」は、ユーザが回遊しやすい、あるいは検索エンジンが認識しやすい整理された構造になっているかどうか。
自分のWeb制作会社での経験上、制作フローの最初の方に
・どういう集客方法を採るか
・どういうキーワードでの集客が考えられるか
…という観点で企業側・制作側でまず確認を取り、主要なキーワードを固めておくことが非常に重要と考えます。
これを行っておくことで、
・Web制作における構造設計
そして
・SEM=SEOとリスティング広告の設計
両方に整合性が取れ、効果が増加するのが期待できます。
※Web制作とSEMの設計が分離されて進められることが多い中で同時に行うのは、単純に時間とコストの圧縮につながります。
とは言え「インターネット外で決まる要素」が大きい
しかし、Webサイト側でこういった要素をクリアしつつ、「商品そのもの」あるいは「対応サービス」「キャンペーン」など「インターネット外で決まる要素」が大きいことは痛感しています。
大企業も新興企業も小さな店舗も、インターネットの中では平等の立場にあると考えます。その中で、「他のサイトや商品とどのように違うか」を考え、その「差」をどうアピールするか。また、その「差」を活かす結果、売上や利益の質や規模を見極める必要があるのではないかと改めて感じたセミナーでした。
ゴンウェブコンサルティング様、ありがとうございました!