運営堂ブログ

アクセス解析ができるようになる2つの言葉。

どうやったらアクセス解析ができるようになりますか?と聞かれることがあります。
そんな時は「とにかくやることです」と答えることが多いんですが、それではさすがに答えになっていませんのでこういったことも付け加えます。

・その数字って良いの?悪いの?
・伸ばすには(直すには)どうすればいいの?
を自分に問いかけてみてください。

■両方ともレポートを出すと必ず聞かれる&これが全て

レポートを見る側の立場になれば気になることってこれだけなんですよね。
出てきた数字が良いのか悪いのか、伸ばすor直すにはどうすればいいのか。これを知るためにレポート作成を発注しているわけですからね。

実際には、
直帰率50%は高いのか?低いのか?、離脱率30%は高いのか低いのか?コンバージョン率1%は高いのか?低いのか?
どちらかの判断をした場合どうすればその数字が変わるのか?
その時にいくらかかっていつまでかかるのか?
といった感じですね。

ですので、自分で数字を見ていて気づいたことや書いたことがあれば、必ずこの2つを自分に問いかけてみてください。そうすれば解析ツールで調べていくこともわかりますし自分が考えることもわかります。

■直帰率50%であればこんな感じ(GA利用時)

そのページの閲覧開始数はページ別訪問数と比較してどれぐらいか?
例えばページ別訪問数が1,000で閲覧開始数が10であれば無視して良いでしょうし800であれば注意が必要です。Google アナリティクスのランディングページを見ていればこういったところで悩まないで済みますが、すべてのページを見た場合にはページビューの降順で並んでいてしかも直帰率と離脱率が隣同士なのでこの部分を当たり前のことに気付かない時があります。

そのページはどこから来ているか?
参照元からの訪問(ソーシャルメディア含む)が多ければ直帰が多くなるでしょうし、検索からであれば訪問ワードとコンテンツのギャップをチェックします。

参照元からの場合は「関連リンク」とか「参考サイト」とか「元記事はこちら」などのリンクから来ることが多いので、どうしても直帰が多くなりがちです。しかし、この場合も参照元上位をきちんと確認してそのページで知りたいことが完結するかを確認しないといけません。不足している場合は内容を追加しましょう。

検索からの場合は訪問ワードの目的とページがあっているかを確認します。
例えば「運営堂」で訪問した人に「運営が堂々巡りで大変です・・・」のようなことが書いてあるページを見せれば直帰するでしょうし、「運営堂の個人情報保護方針」が出てきても直帰するでしょうし、「運営堂について」といった内容が書いてあるページで業務内容などへのリンクがあれば直帰率は下がるはずです。

内容が違っている場合はそのキーワードで検索の上位に出ないようにページタイトルや文章を修正することで「運営堂」での訪問数も減って直帰率も下がりますし、検索している人に余分な情報を与えないで済みます。

「運営堂の個人情報保護方針」などが出てしまう場合は運営堂は最初だけに出しておいてあとは弊社などにすればいいでしょう。
いずれにせよそのキーワードで検索した人が欲しい情報にピンポイントでアクセスできるようにすることが大切です。

といったように、気になった数字の良し悪しをこのように判断し、具体的にどうするかまでを考えてみましょう。
最初はなかなかできないと思いますがやっているうちにできるようになってくると思います。

■数字を見ずに訪問者の気分になること

まずはレポートを見る立場を知ること、そうすればどこを見ていけばよいかが分かります。
そして訪問者に対して適切な情報が表示されているかいないかを考えること、そうすれば直す場所が分かります。

数字を見ていると絶対に分かりません。
数字はあくまできっかけなのでそこから先は与えられた情報から推理していって仮説&検証の繰り返しです。

このあたりの感覚を身に付けるにはシャーロック・ホームズや金田一耕助シリーズなどの推理小説を読んでみると良いと思います。何がどうなってこうなった、というのがストーリーで説明されていますので考える流れが分かってくるはずです。

解析をやりたい時ほど解析から離れてみましょう!

※本を売りたいわけではないですが参考までに。

完訳版 シャーロック・ホームズ全集 全14巻
偕成社
売り上げランキング: 194,075
金田一耕助ファイル 1 八つ墓村 (角川文庫)
角川書店 (2012-10-01)
売り上げランキング: 1,421