独立して10年経って思う10のこと
3月22で独立というか勤め人ができないことに気づいて10年が経ちました。
まさにあっという間で気づけば10年経っていたという感じです。最初から10年頑張ろうと思ったら無理だったけど、考えてなかったから続いたんでしょうか。
10年経って思うことというか、やってきたことというか、考えてきたことをまとめてみます。自分でも過去を振り返ることってあんまりないので、ちょうど良い棚卸かなと思います。
色を明確にする
自分は何ができて何ができないのか。どんな考えなのか。好きなものは何か。嫌いなものは何か。などなど、自分が何色かというのをはっきりさせてきました。色がはっきりしている方が頼む側は頼みやすいですし、そもそも無理なことも頼まれないのでストレスも感じません。はっきりさせることで人付き合いもはっきりと分かれてきます。
人付き合いがはっきり分かれるのって良くないことのように感じますが、はっきりしない=味方とも敵とも思われるのでぎくしゃくしがちなんですよね。あいつはこれをやってくれると思ったのにできないと断られてイラッと来た、って感じのケースですね。八方美人って実は四面楚歌かも知れないと思ってます。
まあ、はっきりすれば嫌う人も増えてきますがそれはそれで自分が至らないので仕方がない。自分の色を良いと思ってくれる人たちのために何とか頑張ろうと思っております。
価値を提供する
喜んでもらえる何かを提供したいな~とずっと思ってます。
その喜んでもらえるものが料金だったりスピードだったり何でもよいのですが、自分の場合はなんとかしてくれるという安心感を提供しているつもりです。上に書いたように面倒な人間だけど仕事を依頼した時はなんだかんだ言ってきっちり終わらせる。
いつも言っているように理想はゴルゴ13(笑)。
「やってみよう・・・」とゴルゴが依頼を受けてくれた時に「おお!やってもらえるのか!」と依頼主が感動するわけなんですが、その感動を与えられるようになりたいとず~っと思ってます。
だから自分が価値が提供できているのか?は常に考えるようになって、常にまだまだダメだと思うわけで、日々努力するしかないわけです。
行動する
犬も歩けば棒に当たるということわざの通りです。行動していれば良いことがあります。
本を読んで参考になったのならその著者に会いに行っていろいろ話してもいいですし、おいしそうなお店があれば行けばいいし、欲しいものがあれば買える範囲で買えばいいと思います。その行動を抑えてしまうと思考自体に制限がかかってしまいますので脳みそが硬直化するというか、後ろ向きになるというか、とにかく何もしなくなってしまいます。
何かを変えるのであれば行動するしかないし、行動しないと変わらないし、変われば新しいものが見えてくるのでまた行動したくなる。ずっとPCの前に座っていたり同じことをするのであれば変えるという行動をしないといけないですね。
私の場合は毎朝決まった時間に事務所に行くわけでもなくて、その時に仕事に適していると思われる場所で仕事をします。過去に頭を閉じる、頭を開くという記事を書いたように、頭と相談しながら行動を決めてます。
勉強する
価値を出そうと思うと知らないこともやったことがないこともたくさん出てきますので勉強しないといけません。これは自然にしていることなので受験勉強のような感じではありません。とにかく新しい知識などを得るのが楽しい。得ることでできることが増えてより良い価値を提供できるようになると、喜んでもらえることも増える。楽しいですよね。
勉強といっても本を読んだり人の話を聞くだけではないです。他人のふり見て我がふり直せじゃないですが、世の中にあるものはすべて勉強の材料なので行動しながら勉強している感じです。文句を言いたくなる時はどうすれば良かったのかを考えればいいし、嫌なことがあったらそうならないような行動を考えればいいだけのことです。
時間を効果的に使うためにも自然と勉強する習慣になっている感じですね。
発信する
これは色を明確にするためにやっていることですね。ブログだったりSNSで発信すればより多くの人に自分の色を知ってもらえますから。知ってもらうためには時間がかかりますが、発信しないと始まりませんのでこれは必須。
逆に言えば発信しなければ色を知ってもらえないので仕事も来ません。発信することが営業だと思ってます。
発信する内容も価値を提供しようとして勉強してきたことを書いてきたのでネタにも困らず発信できています。行動・勉強・発信は一連の流れです。個別にするときついですが流れにすると楽。流れは作ってしまえば止める方が大変ですから。
出会う
人に限りません。
良い本との出会いってありますよね。本ではなくて映画かも知れませんしスポーツ選手かしれませんし音楽かも知れません。一期一会という言葉の通り出会いってとっても大切ですし行動してきた時だけに発生するものなので大切にしたいです。
良い出会いって人生を本当に変えると思ってます。
私の場合は「アクセス解析イニシアチブさん(あえてこう書きます)」です。
名古屋の片隅でなんとなくアクセス解析の仕事を始めて食っていくのがやっとでしたが、意を決して(当時は)東京に行ったことで素晴らしい人たちと出会うことができました。本当に人生を変えた出会いでした。これがなかったら今頃は・・・。
というように、何が起こるのかわかりませんので出会いは大切にしたいです。
今だけを考えない
今は今なので何とかするしかありません。苦し思いをしたのならそうならないためにこの先どうするかを考えないといけません。今が終われば楽になるんじゃなくて、今を終わらせるからずっと苦しい。
明日に楽をするために考えて、3日先に楽をするために考えて・・・とちょっとずつ先のことを考えていくと今のことを考えなくなります。
今は価値を提供できるているけど1年先にも提供できるのか・・・と考えればこれからやることが分かります。
目の前のことは一生懸命やって当たり前なので、その上で先を考えたいです。
判断する
グズグズせずに早く判断するということです。悩むのであればいつ悩むのか決める。これだけでスピードが格段に上がります。
対処するのかしないのか、保留にするならいつ考えるのか、判断材料が何が必要か、などなどを10秒以内に決めると決めておけば判断力が上がります。
悩んで結論を出したところですぐに出した結論とそんなに変わらないですし。
話しはそれますが、ボクシングの採点って必ずどちらかを優勢と判断しないといけないんですよね。それを判断できないのは採点能力がないとみなされてジャッジとして呼んでもらえません。10-10のイーブンに見えてもちゃんと見る人が見れば差があるよね、ってことなので世の中に判断のつかないことはないと思ってます。
良い悪いの二択で考え出すと判断って難しくなっちゃいますが、複数ある選択肢の中でその時点で最適を思われるものを選ぶと考えれば楽です。上手くいかなければ判断の仕方が悪かったのか検証できますし、残った選択肢から選び直せば上手くいくかも知れませんからね。答えを見つけるのは難しいですし疲れます。
儲けない
お金に関しては「ウェブコンサルタントになるには」で地方×解析×フリーランスの生き残り術(?)お話をしましたに書いたように無頓着というかあまり深く考えていません(笑)。
そこに時間を使うよりは問題を解決する方に時間を使いたいんですよね。
だから、コンペには出ない(呼ばれないw)し提案書もほとんど作っていません。提案=解決策を考えることから仕事だと思っていますし。結果で判断してもらうようにしています。
満足してもらえば次があるし、なければ次がないどころか他の仕事も失う可能性がある。シンプルです。
続ける
10年続いたのはやめなかったから、ただそれだけです。やめられなかったといっても良いかも知れません。
結婚してから独立したのでまずは食っていかないといけないってことで頑張って稼ぐ。子供ができたから大人になるまでは育てないといけないので稼ぐ。自分も年を取ってきたので老後(あるかどうか謎)を考えて稼ぐ。そのためにはやめるという選択肢がなかったんですよね。だから続けた。それだけのこと。
後ろ向きな選択肢って考え出したらキリがないのですが、今を考えなければそんなことも思い浮かびません。前だけ見ていれば進むしかない。
続けるにしてもダラダラやっていても意味がないので常に改善しながら続けないといけません。継続は力なりってのは本当にそう思います。
独立して10年、大学の非常勤講師も10年、メルマガは5年、Web担当者通信のまとめ&コラムは4年、ネットショップ担当者フォーラムのまとめは2年続いていますが、やってもやっても工夫することばかりが見つかります。今日の話し方は良くなかったとか、もうちょっとうまい言い方があったんじゃないかとか自分の問題もあれば、学生さんのスキルや考え方が変わってきているのでそれに合わせるとかの外の問題もあります。
続けているから変化が分かって、変化が分かるから対応して、対応していると続いている。そんなイメージです。
まとめというか
目新しいことは何にもなくて、当たり前に言われていることを当たり前にやろうとした10年だったと思います。それができていないからまだまだ続くのだろうなとも思います。精神的なハングリーさとでもいえるのかも知れませんし、もっとできると思う情熱かも知れませんが・・・。
10年という期間に意味を求めるとゴールになっちゃうので気にせずに11年目もスタートしようと思います。
タイトルからするとうす~い内容になってしまいましたが何かの参考になれば。